〈幻想と怪奇〉及びSF・ホラー・異色系短篇リスト(2000年〜)

・「キング・ナイン号帰還せず」……ロッド・サーリング
・「遠い星から来た兄弟」……ポール・W・フェアマン
・「谷間は静かだった」……マンリイ・ウェイド・ウェルマン
・「タイム・トラヴェル」……アラスター・グレイ
・「ひねくれ根性」……ジェラルド・カーシュ
・「同じ犬」……ロバート・エイクマン
・「ワム・バップ!」……シオドア・スタージョン
・「金魚のフン」……ニコラス・ロイル 
・「もどってきたスパンキイ」……クリストファー・ファウラー 
・「ジャスト・ライク・エディ」……キム・ニューマン
・「恋するハーレクィン」……ニール・ゲイマン
・「ピカード博士のねずみ」……ヘンリー・スレッサー
・「明晰夢」……ヘンリー・スレッサー
・「ドーラをどうすべきか?」……ヘンリー・スレッサー
・「ディナー・パーティ」……ヘンリー・スレッサー
・「デュース」……ヘンリー・スレッサー
・「すすり泣き」…… ハーラン・エリスン&ヘンリー・スレッサー
・「ソープオペラの怪人」……ヘンリー・スレッサー
・「ウォークス」……ジョー・R・ランズデイル
・「ゴジラの十二工程プログラム」……ジョー・R・ランズデイル
・「デス・バイ・チリ」……ジョー・R・ランズデイル
・「ヴェイルの訪問」……ジョー・R・ランズデイル&アンドリュー・ヴァクス
・「ステッピン・アウト、一九六八年の夏」……ジョー・R・ランズデイル
・「草刈り機を持つ男」……ジョー・R・ランズデイル
・「「リバティ・バレンスを射った男」を撮った男を射った男」……ジェイ・S・ラッセ
・「青い服の少女」……A・M・バレイジ
・「ノストラダムスの水晶球」……オーガスト・ダーレス & マック・レナルズ
・「ヤンド荘事件」……E & H・ヘロン
・「半分呪われた家」……マンリイ・ウェイド・ウェルマン
・「弾丸には弾丸を」……フレドリック・ブラウン
・「シェイユートの保安官」……シオドア・スタージョン
・「若者よ、西部をめざせ」……リチャード・マシスン
・「仕事」……ジョー・R・ランズデイル
・「ブラック・ブーツ」……ロバート・R・マキャモン 
・「呼び覚ますなかれ」……マンリイ・ウェイド・ウェルマン
・「ただ一人の生存者」……ロッド・サーリング
・「廃墟」……リン・A・ヴェナブル
・「人形」……リチャード・マシスン
・「地震を予知した少年」……マーガレット・セント・クレア
・「背後に聞こえる声」……デイヴィッド・マレル
・「頑固な死者」……ロバート・ブロック
・「夢の番人」……チャールズ・ボーモント
・「独裁者の友」……エドワード・D・ホック
・「鏡像」……ロッド・サーリング&ウォルター・B・ギブスン
・「J=ラインに乗って」……ゼナ・ヘンダースン
・「バーニーが言わなかったこと」……デイヴィッド・J・ショウ
・「魔法の国の女王」……アラン・ブレナート
・「ミント・コンディション」……ニーナ・キリキ・ホフマン
・「夢のなか」……ドナルド・E・ウェストレイク
・「特別ゲスト」……キャロル・ネルスン・ダグラス
・「ゴースト・パトロール」……ロン・グーラート
・「無貌の神の恐怖 殺戮者ホームズの事件」……ティム・レボン
・「十六個の鍵」……ランドル・ギャレット
・「過去からの歌声」……ロッド・サーリング
・「呪われた空き家」……マックス・アラン・コリンズ
・「ある美しい夏の日、彼は……」……ロバート・R・マキャモン
・「血まみれの影」……ロバート・E・ハワード
・「サンタクロ−スの星」……フランク・M・ロビンスン
・「ババ・ホ・テップ」……ジョー・R・ランズデイル
・「恐竜ボブのディズニーランドめぐり」……ジョー・R・ランズデール
・「いないいない、バア!」……ビル・プロンジーニ
・「男狂いの人喰いアメーバ」……ニーナ・キリキ・ホフマン
・「38世紀から来た兵士」……ハーラン・エリスン
・「プラン10・フロム・インナー・スペース」……カール・エドワード・ワグナー
・「ミステリ小説を愛した男」……ビル・プロンジーニ&バリー・N・マルツバーグ
・「廃品置き場の裏面史」……R・A・ラファティ
・「三つのコント」……カミ
・「痛がる(ソア)橋の問題――その他いろいろ」……ハリー・マンダース
・「バーカー蒐集家」……キム・ニューマン
・「小人たちと働いて」……ハーラン・エリスン
・「一八四九年、九月末、リッチモンド」……フリッツ・ライバー
・「ベストセラー保証協会」……ジョー・R・ランズデール
・「棒」……カール・エドワード・ワグナー
・「ポーとジョーとぼく」……ドン・ウィンズロウ
・「春の月見」……S・J・ローザン
・「ネヴァーモア」……トマス・H・クック
・「ベルグレーヴィアの騒乱」……キム・ニューマン
・「ドクター・ジョー」 ……チェト・ウィリアムスン
・「最後の一刀」 ……カール・エドワード・ワグナー
・「プロスパー・ベイン、〇五四〇九〇二一号」 ……ビリー・スー・モジマン
・「取り出してくれ」 ……トマス・F・モンテレオーニ
・「オフショア」…… F・ポール・ウィルスン
・「単純機械」……カールトン・メリック三世
・「大人たちを掘り出して」……D・ハーラン・ウィルスン
・「探偵ミスター・プラッシュ」……ギャレット・クック
・「ゲニウス・ロキ」……チェルシー・クィン・ヤーブロ
・「100パーセント・ビーフのパティをダブルで」……ジェイ・レイク
・「Cで失神」……ジーン・シェパード 
・「お望みどおりに」……ジョン・コリア 
・「おなじみの悪魔」……ヘンリイ・カットナー
・「事前通告」……リチャード・マシスン
・「魔法の店」……H・G・ウエルズ
・「漂流船」……ウィリアム・ホープ・ホジスン
・「進化=ヘルボーイ@ヘルホール渓谷」……ドン・ウィンズロウ
・「棺は死者のために」 ……ロバート・シルヴァーバーグ
・「余計な乗客」……オーガスト・ダーレス
・「骸骨狂想曲(再録)」 ……ロバート・ブロック
・「目撃」……スティーヴン・バー 
・「白柱荘の殺人」……G・K・チェスタートン 
・「1ドル98セント」……アーサー・ポージス 
・「町みなが眠ったなかで」……レイ・ブラッドベリ 
・「では、ここで懐かしい原型を……」……ロバート・シェクリイ 
・「殺人生中継」……ピエール・シニアック 
・「退化した人たち」……チャールズ・アダムス
・「幻のモデル イースト・エンドのロマンス」 ……ヒューム・ニスベット
・「謎のメイジー」 ……ワート・ゲラー

独断と偏見100%でリストアップ。
〈幻想と怪奇〉特集で取り上げられた作品は、いくらそうは見えなくても入れてある。
また、ミステリでもSF作家の作品も。
「あれが入ってない!」「これもオススメ!」などがありましたら、教えてください。


思いの外多いんで、マイ・ベストを選ぶのが難しいんだけど、敢えて10本。
一作家一作品で、短篇集やアンソロジーで読めるものは除外。そうでないと、ランズデールで埋まっちゃう(笑)


・「同じ犬」……ロバート・エイクマン(2001年1月号)
幼い頃に、ガールフレンドを犬に噛み殺された少年。
成長し、大人になってから、あの犬を見た家に行ってみると……
どうとでも解釈でき、よくわかないんだけど、ラストが印象深い。


・「ブラック・ブーツ」……ロバート・R・マキャモン(2004年2月号) 
何度殺しても追ってくるブラック・ブーツの男。
小さな町で休むが……
追われる主人公の見る幻覚が、非常に生理的嫌悪感にあふれていてイイ。
ミステリアス・ウェスタンというより、ウェスタン・ホラーで、謎めいた敵、謎めいた幻覚が推進力になって、ラストでそれらが恐怖として収束する。


・「独裁者の友」……エドワード・D・ホック(2005年08月号)
アラモ砦を攻めあぐねる、サンタ・アナ。
そこに、馬に乗った老騎士が現れ、攻め方を教えようと言ってきた。
今読むと『ドリフターズ』みたいな話で、燃えるなぁ。


・「魔法の国の女王」……アラン・ブレナート(2005年08月号)
家出をしてきた老女。
彼女はディズニーランドにやって来て、そこで暮らしたいと望む。
物寂しい感じが何とも言えない。


・「男狂いの人喰いアメーバ」……ニーナ・キリキ・ホフマン(2007年2月号)
さえない女子高生。
もてるアイテムを実験中、溶液を頭から浴びてしまい……
ブロブ』のパロディ。
シリーズものっぽい書き方だったけど、つづきないのかしら?


・「プラン10・フロム・インナー・スペース」……カール・エドワード・ワグナー(2007年2月号)
謎の惨殺、誘拐事件が起きる小さな町。
それは、ナチスのUFOと古代怪獣の陰謀だった!?
いやぁ、題名だけで嬉しくなっちゃいますな。
ロジャー・コーマン映画の原作、と言う体裁。
南極か北極か、ちゃんと確認しろっちゅうに(笑)アンゴラ・セーターも強調しなくていいよ。
一本選べと言われたら、これを推すかも。


・「ベストセラー保証協会」……ジョー・R・ランズデール(2008年8月号)
12年間、全くうだつの上がらない物書き。
以前の親友はベストセラー作家となっていて、彼にコネを紹介してもらおうとする。
ベストセラー保証協会という名刺を渡され、電話をすると、ある条件と引き替えに、ベストセラー作家にしてやると言われ……
これも条件の切り出しで笑ってしまった。
設立当時のベストセラー作家は誰だったんだろ?


・「ベルグレーヴィアの騒乱」……キム・ニューマン(2009年11月号)
悪の天才モリアーティ教授と、右腕のモラン大佐。
その二人の元に、アイリーン・アドラーから依頼が来る。
ルリタニアの王子と撮った写真を大使館から盗み出して欲しいというのだ。
ただ盗むのではつまらないモリアーティ教授は、更なる仕掛けを立案するが……
やはり、ニューマンはオタク臭くて楽しい(笑)ゼンダ城が出てくるし。
設定が異なっていて、まるで、並行世界にいる悪のホームズという感じ。
このシリーズは他にも読んでみたい。


・「100パーセント・ビーフのパティをダブルで」……ジェイ・レイク(2010年7月号)
病弱で気弱な主人公。 
ある日、ゾンビになってしまうが、仕事にも困らないし、彼女もできた。
しかし、味覚がなくなってしまい……
ゴアとハンバーガーの親和性ってなんだろうねぇ。
ゾンビとしてはかなり変化球だけど、ラストは……


・「Cで失神」……ジーン・シェパード(2011年2月号)
アルファベット順で後ろの方になっている生徒たち。
授業が聞こえないため、彼らは当てられないように様々な技を編み出していた。
高校に進学し、今度こそ前の席でしっかり勉強しようと決意するが……
「スカット・ファーカスと魔性のマライア」同様、最高に楽しい。
身に覚えのあるマジックリアリズムとでも言うのかなぁ、ノスタルジックで、愛らしいバカバカしさ。


次点はこの辺り。
・「金魚のフン」……ニコラス・ロイル 
・「十六個の鍵」……ランドル・ギャレット
・「ある美しい夏の日、彼は……」……ロバート・R・マキャモン
・「棒」……カール・エドワード・ワグナー
・「事前通告」……リチャード・マシスン
・「殺人生中継」……ピエール・シニアック


カール・エドワード・ワグナーは芸達者で、短篇集を強く望む!
ジーン・シェパードは短篇二作しか訳されてないので、もっと読みたいなぁ。


雑誌的には、2004年8月号、2007年2月号*1、2008年8月号*2、2010年8月号*3、2011年2月号*4、2012年10月号*5が面白かった。