2000年8月号



〈幻想と怪奇〉トワイライトゾーンへの招待
実は、『トワイライトゾーン』はほとんど見たことないんだよね。
ブルーレイBOXとかいい加減出ないの?


・「キング・ナイン号帰還せず」……ロッド・サーリング
オリジナル脚本。
1943年にリビアの砂漠で見つかった、アメリカの爆撃機をモデルにして書かれている。
小説ではないんで感慨は薄いんだけど、ラストの靴から砂がこぼれるシーンとかは、テーマソングが聴こえてくるなぁ。


・「遠い星から来た兄弟」……ポール・W・フェアマン
初の火星探検の到着した宇宙飛行士。
火星人は言葉は通じないものの地球人と似ており、町並みも似ている。
彼の世話をしてくれる火星人は、地球に似た家も建ててくれて……
火星のSF的ディティールは古臭いんだけど、それは瑣末な問題。
トワイライトゾーン』と聞いてイメージする意地悪なオチで、結構好み。


・「谷間は静かだった」……マンリイ・ウェイド・ウェルマン
谷間の村で、死んだように動かない北軍の部隊を見つけた南軍兵士。
それは、村に棲む魔術師の老人の仕業だというのだが……
こんなヒストリー系の話もあるのね。現代(周辺)が舞台のイメージがあったので。
ウェルマンらしい魔術譚。