銀河英雄伝説 第三章 内乱



舞台『銀河英雄伝説 第三章 内乱』を観劇


副題から推測できるように、内容はリップシュタット戦役と救国軍事会議のクーデター。歴史的には、イゼルローン攻略後の帝国領侵攻(超端折り)から査問会(に召喚)まで。


キルヒアイスが死ぬの(もうネタバレじゃないよね!?)を舞台で見るのは、宝塚版を入れてこれで三度目。確かにクライマックスにしやすいけど(事実そうだし)、1回こっきりの舞台ならまだしも、正直、次に進んで欲しいんですけど。


河村ヤンは相変わらずの完成度。というか、富山敬(笑)河村ヤンの年齢ネタは完全にお約束になったのね。原作との一番の差異は、歌がうまいこと。
今回の押しであろうキルヒアイスは、観劇初心者が言うのもなんだけど、控えめに言ってもイマイチ。短いセリフならいいんだけど、長尺になると、どうにも舌っ足らずに聴こえちゃう。あと、これは前からなんだけど、ラインハルトより背が低いのはなんとかしてほしいなぁ。
あと印象的だったのは、無駄に鼻歌が上手いブラウンシュヴァイク公(笑)


演出(と言ってもよくわからないけど)は、この内容を2時間半に収めるには、色々端折らざるをえないのはわかるけど、アーサー・リンチはフォローしても良かったんじゃないかなぁ。突然出て来て、突然死ぬようにしか見えない。個人的には、アルテミスの首飾りの破壊方法を、河村ヤンに講釈して欲しかった。


さて。次があるなら、超楽しい査問会を舞台化か!? 1時間査問会やって、もう半分で要塞対要塞をやれば丁度いいんじゃない?


パンフのインタビューで、河村隆一だけ、原作内容に踏み込んだ答えで、ホントにこの人、原作好きなんだなぁ、と。