Silent House



『サイレント・ハウス』鑑賞

全編ワンカット、ワンシーンに見える撮影で話題を集めた2010年のウルグアイ製ホラー「SHOT ショット」を、「オープン・ウォーター」のクリス・ケンティス&ローラ・ラウのメガホンでハリウッドリメイク。荒れ果てた湖畔の別荘を舞台に、正体不明の何者かに襲われた少女とその父、叔父が体験する恐怖を描く。「マーサ、あるいはマーシー・メイ」の若手注目女優エリザベス・オルセンがヒロインを熱演。

最初から最後まで、ワンカット(に見える)で、ずっと薄暗いという、ちょっと変わった映画。
サイコものなのか、パラノーマルものなのかも、なかなか判然としない。ちょっと記憶が具現化している様子は『サイレントヒル』にちょっと似てるかも。


ワンカットはどうしても撮影者(観測者)の存在を感じてしまうため、この作品においては、技巧があまり効果も意味もないなぁ、と思いきや(以下ネタバレ


この観測者は、エリザベス・オルセン演じる主人公の、多重人格的視点及び記憶なんだよね。
それがわかると、すべての恐怖体験に説明がつく。
物語と撮影に必然性がきちんと合致している作品なんだけど、なんかキャッチーなものがないんだよなぁ。
決して嫌いではないんだけど。