Flight



『フライト』鑑賞

フォレスト・ガンプ 一期一会」のロバート・ゼメキス監督がデンゼル・ワシントンを主演に迎え、「キャスト・アウェイ」以来12年ぶりに手がけた実写作品。フロリダ州オーランド発、アトランタ行きの旅客機が飛行中に原因不明のトラブルに見舞われ、高度3万フィートから急降下を始める。機長のウィトカーはとっさの判断で奇跡的な緊急着陸に成功。多くの人命を救い、一夜にして国民的英雄となる。しかし、ウィトカーの血液中からアルコールが検出されたことから、ある疑惑が浮上し……。第85回アカデミー賞で主演男優賞、脚本賞にノミネートされた。

最初の十数分で、主人公ウィトカーのアル中・ヤク中と、操縦士としては天才的な勘を持っていることが示され、そこから一気に、旅客機の背面飛行という最大の見せ場に展開していく。


彼にしか成功できなかった神業であり、その前には、飲酒なんて些細な問題だし、それと飛行機の故障は別問題……と思いたくなるのは最初。
責任の所在に対する問題をサスペンスフルに見せていくと並ぶようにして、ウィトカーのあまりにひどい醜態を見せられ、観客は、作品内の人々同様、あの事故はアルコールが影響しているのではないか? という猜疑心を抱くようになる。


ゼメキスらしい、現代の寓話といってもいいのかなかぁ。
正直言って、予告から受ける印象の以上でも以下でもなく、極めて優等生的な作品。
あと、アル中は最悪なことがよく分かる。