Ruby Sparks

『ルビー・スパークス』鑑賞


リトル・ミス・サンシャイン」のジョナサン・デイトン&バレリー・ファリスが同作以来6年ぶりに手がけた監督作。スランプ中の若手作家と現実世界に出現した小説のヒロインが繰り広げる恋を描いたラブストーリー。脚本を執筆し、タイトルロールを演じたのは、映画監督エリア・カザンの孫娘ゾーイ・カザン。19歳で天才作家として華々しくデビューしたものの、その後10年間にわたりスランプに陥っているカルヴィンは、夢で見た理想の女の子ルビー・スパークスを主人公に小説を書き始める。するとある日、目の前にルビーが現れ、カルヴィンと一緒に生活を始める。しかし、ルビーが自分の想像の産物であることを隠そうと、カルヴィンは周囲と距離を置き、そのことに寂しさを覚えたルビーは、新しい仲間たちと交流を広げていく。そうして次第に関係がぎこちなっていく2人だったが……。

ピグマリオンものといえるかな。
ただ、自分で書いた理想が現実化するため、元祖や『マネキン』*1よりも遥かに全能感が強い。
自分の理想の女性を創造したはずなのにすれ違い、それ故に修正することによってどんどん歯車が狂っていく様子、狂気を感じるほどのクライマックスは強烈。
ただ、なんか、全体的には、あんまり感想ないんだよなぁ。笑えるし、ちゃんと無駄なく収束していくし、面白いんだけど。
『(500)日のサマー』*2となんか印象が似てるのは、女の子の雰囲気か?


主演は『リトル・ミス・サンシャイン*3ポール・ダノ。あのお兄ちゃんが、6年間童貞をこじらせた結果、とい風にしか見えなくて困った(笑)
あと、チョイ役なんだけど、主人公の継父役をアントニオ・バンデラス。最近の作品では、この訳が一番良かったなぁ。変にかっこつけの役より、こういう方がいいと思うんだけどなぁ。