Frankenweenie

『フランケンウィニー』鑑賞

ナイトメアー・ビフォア・クリスマス」「アリス・イン・ワンダーランド」のティム・バートン監督が、1984年に製作した同名の短編ストップモーションアニメを長編化。科学オタクの少年が、死んでしまった愛犬を科学の力でよみがえらせてしことから起こる騒動をモノクロ3D映像で描く。科学と映画作りが大好きな10歳の少年ヴィクターは、いつも一緒にいた愛犬スパーキーを交通事故で亡くしてしまう。悲しみに暮れるヴィクターだったが、カエルの死体に電気を流すと脚が動く実験にヒントを得て、落雷の力を利用しスパーキーをよみがえらせることに成功。しかし、死んだはずのスパーキーの存在が周囲に知れてしまったことから、次第に騒動が大きくなって……。

内容は、84年の短篇*1と基本的に同じ。
映画.comの解説は「短編ストップモーションアニメを長編化」ってなってるけど、あれ、実写じゃなかったっけ?
まぁ、いいや。


人形アニメーションというだけで嬉しいんだけど、久々に「俺たちの観たいティム・バートン」ですよ。彼の優れたキャラクターデザインは、人形アニメーションの時に魅力が全開になるんだよね。
往年の怪奇・怪獣映画へのオマージュだらけだし、何より、短編版との一番の差異である、中盤のモンスター・パニックが、もぉ、たまらん! フランケン、ドラキュラ、狼男、ミイラ男、半魚人、透明人間、巨大怪獣と近年稀に見る、いや過去作でもあまりお目にかかれないオールスターキャスト!(全部ペットだけど)やっぱ、怪獣はコマ撮りがいいなぁ。


オマージュも、ヴィクターやエルザなどのキャラクターの名前から、ペルセポネのヘアスタイル、ラストの風車の火事、といたるところに散りばめられている。そもそも、ヴィクターの髪型がバートンだしね。
また、「ナソル→ボリス・カーロフ→ミイラ」とか「エドガー・E・ゴア→イゴールロン・チェイニーウェアウルフ→ウェアラット?」という連想に浸るもよし。
町長のバッチが『NBC』のメイヤーと一緒だったんだけど、あれは仕込みなのか、それともアメリカはああなの?
あと、しましまの服を着た太っちょが甲高く笑うクリーチャーに追いかけられる展開好きね(笑)


シネマハスラーの文言を借りるなら、怪獣のコマ撮りだけで5億点なんだけど、おヒゲちゃんはかわいそじゃね?


観たのは字幕2Dなんだけど、もう一度、3Dも観てこようかなぁ。