「シッチェス映画祭」ファンタスティック・セレクション

先週開催されていた「シッチェス映画祭」ファンタスティック・セレクションに行ってきた。


6本中見られたのは4本。


レッド・ステイト』RED STATE

田舎町に住む3人の高校生が監禁された先は超保守派の狂信的キリスト教団体だった! 性の乱れの象徴として処刑台にかけられる彼らを巡って、教会を包囲した特殊部隊と狂信者との銃撃戦が始まる…。

新興宗教 vs ATFというところから、ブランチ・ダビディアンをモデルにしているのは明らか。
しかし、911以降ということに意味があり、超保守派の狂信者 vs テロ撲滅を旗印にした狂信者、という構図になっている。お互い信じるもののためには手段は問わない。
あらゆる方向を茶化していて、特にラストの黙示録の喇叭は傑作。


『EVA<エヴァ>』EVA

2041年、ロボット科学者アレックスは子供型アンドロイドの制作を始める。かつて憧れ、今は弟の妻となった女性の娘、エヴァにヒントを受け開発を進めるが、エヴァとアレックスの間には共通の秘密があった…。

見た中では、これが一番完成度が高い。
てっきり、ポスターの女の子を作る話かと思いきや、主人公と以前の恋人とのロマンスと見せかけて……というひねりの効いた構図。
人間と見分けの付かないのなら、それは人間と見なしてもよく、その生殺与奪権は人間にはあるというのはあまりに傲慢。
エヴァを演じる女の子が非常にキュートなんだけど、アンドロイドを演じる役者が印象的。ちゃんと人間に見えるんだけど、明らかに作り物、とわかる演技とメイクは非常に良かった。


人狼村 史上最悪の田舎』GAME OF WEREWOLVES

小説を執筆するため、故郷に帰ってきたトーマス。しかしそこは代々、生け贄を捧げなければ村人全員が人狼と化してしまう言い伝えのある呪われた村だったのだ…。

きぐるみタイプの、顔が前に伸びていない、懐かしい狼男(笑)
基本コメディで、結構笑えます。
小指はヒドすぎ。


『スリーピング・ビューティー 禁断の悦び』SLEEPING BEAUTY

女子大生ルーシーが始めた秘密クラブの仕事は、下着姿でウェイトレスするものだったが、ある日、睡眠薬を飲んで一晩ベッドで眠るだけという奇妙な仕事を命じられる。不安に思うルーシーだったが…。

なんだか、よくわからん映画だったなぁ……
適当に作っている感はないんだけど、語られない部分が、深読みしたところで面白みが増すような気もしない。
『エンジェル・ウォーズ』*1エミリー・ブラウニングの裸が見られるというのが売りなのかもしれないけど、幼児体型というか、成長が中途半端に止まった感じで、正直趣味じゃないんだよなぁ。