Spacca Napoli

四日目。


ナポリ旧市街のスパッカ・ナポリ
夜は気をつけた方がいいみたいだけど、昼は観光客も多いので歩いていくことに。



見ての通り、狭いのに車が多い。しかもバイクがかっ飛ばしてくる。
引ったくりより、そっちを警戒した方がいい(笑)


ドゥオーモ(大聖堂)はあちこちにあるんだけど、スパッカ・ナポリのドゥオーモにはサン・ジェンナーロの血液が収められているのだ。



年に3回、その固形化した血が液化する奇跡が公開され、液化しなかった年は凶事が起きるとか。
この話、大昔に『ムー』で読んだよ!
9/19にお祭りがあるんで、旅行を一週間ずらせばよかったなぁ。


中はこんな感じ。


血液はガラス容器に入っていて、せめてそれが見たかったんだけど、よくわからず。


地下のいわくありげな壺があったんで、この中か?


売店のお姉さんに聞いたら、この祭壇の裏とも言ってたんだよなぁ。

普段は壺の中で、お祭りが近いから、祭壇の方に移したのかなぁ。


プルガトリオ・アダルコ
装飾が骸骨の教会。
 



開館日は日曜のみ、とガイドには書いてあったので装飾だけでも見ようと思ったら、普通に開いてたのでもちろん見学。


中は普通に教会。


しかし、階段で地下に降りると、そこは埋葬室。
 


他のカタコンベと違って、ここは現役のお墓みたい。
 

ちょっと先にある、ソルビッロで食事。
昨日の反省を踏まえ、二人で一枚にするつもりが、いろんな種類があることで有名なピッツェリアだったので、五郎ちゃんばりのお約束で2枚注文。


ツナのピザとクアトロ・フォルマッジ。
 
やはり多い……


かなり混む店で、出た時にはこんな有様。


サン・ガタエーノ広場の奥にある、ネアポリスの毎正時のガイドツアーに向かう。


ナポリ古代ギリシアの都市の上に建設された町で、一昔前までは倉庫や地下水道、戦時中は避難所としてその遺跡が利用されていた。
40年ほど前から発掘調査が始まり、今では観光できるようになっている。


ちょっと町を歩いて、最初の見学場所へ。

一見、普通の家だけど、その床下には階段が続いている。
 


下は、古代の劇場の舞台の下。

元々住んでた人は、この地下の存在に気づいていなかったとか。


次の場所へ移動。

外はやはり普通の家だけど、中はこんな感じ。
 
ここは劇場跡。ネロ帝の時代のものだとか。


サン・ガタエーノ広場に戻り、メインのギリシア・ローマ時代の水道跡に潜る。
 
都市の地下に水道を作ったのだから、現在のナポリから見れば、地下の地下。


狭い……


まだ、地下はゴミでかなり埋まっているとか。
 



酒の貯蔵庫として使われていた一画。


ここからは、荷物を置いて、ロウソクで更に細い通路を進んでいく。


カメラ落としたら拾えそうもなかったので無理はしないことに。


抜けると、貯水場に。
 
天井に開いた穴は、そこから水を組んでいた跡。19世紀まで水道として使用していたらしい。


これで地上に戻っておしまい。
ツアーガイドは1時間30分くらい。時間に余裕があるのなら、是非オススメ。


ソルビッロ先の路地を行くと、サンセヴェーロ礼拝堂がひっそりと建っている。
ここも『ムー』で読んで(また……)見たかった場所。
ただ、撮影禁止なので、画像は絵葉書をスキャン。


有名なのは、「ヴェールに包まれたキリスト像

写真でも凄さはわかると思うんだけど、実物はもっと凄い。
日本人なら湯葉を思い浮かべるような生々しさで、触れたら手に吸い付きそう。


しかし、ここで見たかったのは地下に展示されている、血管と内臓だけを残した人体標本。
 
生きたまま凝固剤や水銀を流しこんだとか、ホラーな噂が残る標本。手を上げている方が女性(らしい)
この礼拝堂を建てたライモンド公は薔薇十字団のメンバーだったらしく、その技術でこれらの標本や見事な大理石像を作ったとか……


これをかぶりつきで、いろいろな方向から見られたのは嬉しかったんだけど、有料でいいから撮影させてよ〜。見張りが厳しくて、隠し撮りも不可能(笑)


ただ、これは偽物だよなぁ(笑)
腹部にこんなに血管が巣みたいに固まってるはずないもの。
それでも、面白さは減じない。


サンセヴェーロ礼拝堂に続く路地を下ると、ニーロ像がある。
古代ギリシア・ローマ時代の像で、ニーロとはナイル川のこと。

ガイドブックにも載ってるけど、思いの外小さい上、台座が結構高いので見落としがち。


スパッカ・ナポリの観光スポットはだいたい観たので路地歩き。
さんざん、治安が悪いと聴かされていたので、街歩きは諦めてたんだけど、普通に写真撮りまくれますよ(笑)
  
  



広いとはいえない通りには、お店が立ち並ぶ。ぶら下がってるのはパスタ。


ここは人形街。魔法都市っぽい(笑)
 
仮面劇の道化ブルチネッラの人形がナポリ土産の定番。
大量生産されたものから、手作りされたものまでピンキリ。


この店は非常にアーティスティックで欲しかったんだけど、折れちゃいそうなので断念。

唐辛子はナポリのお守りということなんだけど、それが唐辛子なのか、それとも好運の角の象徴なのか未だに不明。
ブルチネッラ&唐辛子はよくあるパターン。


大学がそばにあるので、書店街がある。

古本屋で『宇宙船サジタリウス』の原作ないか訊いたけど、ありませんでしたわ。


スカッパ・ナポリを出ると繁華街のトレド通り。
 


 


地下鉄は、掘ると遺跡が出てきちゃうため、今の知事が両者が融合した施設を作ろう、と完成は伸び伸びになってるとか。


(2012/09/12)