W ciemnosci

『ソハの地下水道』鑑賞



大戦中、ユダヤ人を救った物語、なんだけど主人公のソハは、泥棒したり金をむしり取ったり、と聖人ではないことが最初から紹介される。
でも、彼は悪人ではないんだよね。家族の生活を少しでも豊かにしたい、とがんばるおっちゃんの一人にすぎない。
同時に、ユダヤ人たちも、わがまま言ったり、不倫で妊娠しちゃったり、財布を盗んだり、と人間臭い。


卑近な例えるなら、アパートの店子に悩まされる大家さん、という感じ。
ソハはなんだかんだ言って、善人なんだよね。しかも、決めたからには頑固にそれを守ろうとする。


軍の高官となったかつての知り合い、離れていく家族の心、下水に流れこむ大雨、はたして、ソハはユダヤ人を匿いきれるのか?