The Way Back

人生初の、年間100本目!


『ウェイバック-脱出6500km-』鑑賞



『脱出記―シベリアからインドまで歩いた男たち』*1の映画化。
原作はノンフィクションという体だけど、その内容には大きく「?」だそうで、こういうことがあったかも、という心構えがいいのかも。


それはさておき。


脱獄ものは脱出までの準備が楽しいんだけど、この作品では、そこは結構簡単に済まされる。しかも、仲間の選択理由がよくわからない。だから、一人ずつ脱落していく様子にもちょっと感慨がない。
ただ、これは、極寒の森林、酷暑の砂漠を徒歩で越えていく様子を描きたかった作品なんだよね。それは非常に見応えある映像に仕上がっていると思う。
だから、誰が生き残るのか? そもそも成功するのか? というところには最初から焦点が当てられていない。


俳優陣は、コリン・ファレルが印象的。
トータル・リコール』のときは、劣化したなぁ、という感じだったんだけど、この作品ではそれがぱっとしないチンピラ役にはまっていて、『七人の侍』の菊千代っぽい雰囲気で良かった。