Superman: Red Son
- 作者: マーク・ミラー,デイブ・ジョンソン,キリアン・プランケット,高木亮
- 出版社/メーカー: 小学館集英社プロダクション
- 発売日: 2012/08/29
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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本来の歴史より12時間ずれただけで、決定的に、しかし、オリジナルと対を成すように進んでいく歴史。
最大多数の最大幸福を地で行くような、スーパーマンであるがゆえに独裁者になっていってしまう展開。本来の世界とは立場を異にする仲間や敵。ラストの円環構造もしびれた。
IFものとはいえ、スーパーマンの歴史が一冊にまとまっているため、非常にスピーディかつ、わかりやすい。ルーサーとの親友同士とも言えるような敵対関係は、オリジナルよりも際立ってるんじゃないかなぁ。
そりゃ、オリジナル知ってた方がいいのは当たり前だけど、アメコミに興味なくても、スーパーマンがアメリカのキャラクターということを知っていれば楽しめるはず。SF好き、映画好き、特に改変ジャンルが好きなら文句なしのオススメ。
凄いそそられて、原著で買ったんだけど、もう8年も前か……
解説で見言及されてるキム・ニューマン「超人」の他に、スーパーマンが出てくる小説(ノベライズ除く)ってないかなぁ、と脳内検索。
ラリー・ニーヴン「スーパーマンの子孫存続に関する考察」*1
ロバート・メイヤー『悩みのスーパーヒーロー』*2
くらいしか浮かばない……
バットマンは結構あるんだけどな。