MIENTRAS DUERMES

『スリーピング タイト 白肌の美女の異常な夜』鑑賞



悪くないんだけど、なんか違和感あるなぁ、と思っていたら、「禁断の妄想シチュエーション・エロス」という惹句と、実際の内容に齟齬があるんだよね。


毎晩、美女のベッドの下に男が潜んでいる、という設定にド変態妄想を期待したいところ。これに限らずストーカーものは過度な片思いがこじれすぎて、異常な行動に向かってしまうから、性的欲望がねじれた形で表出するものだけど、この主人公は恋愛感情ではなく、他人を嫌な気分にさせることによって、喜びを得るというド変態。
だから、ベッドの下にいるのも、性的な意味合いではなく、嫌な目に合わせるための手段。よって、客観的にも主観的に見てもエロさがない。


「映画」の主目的の一つが、主人公が幸せになることなら、この映画はハッピーエンド。
絶望的な気分になるけど。