ヘルタースケルター

『ヘルタースケルター』鑑賞



レプリカント出てくるし、幻覚見るし、それ、なんてディック?


主人公と、それ演じる沢尻エリカのパブリックイメージが完全にダブっていて、キャラクター、世界観、俳優が不可分で、一体化した稀有な作品。


ただ、映画として面白いかというと微妙で、無駄に長く感じる。
ストーリー上必要で長いのではなく、差し込まれた映像が多く、デジタル写真集化しているのが一点。
もう一つが、終わりか? と思わせてまだ続く、という展開が何度もあって、落とし所を逸して、飽きさせる結果になっている気がする。個人的には幻覚見えて終わった方が好みだったなぁ。


いろんな意味で作り物めいたストーリーや画面は賛否があると思う。
りりこの部屋は、沢尻エリカっぽいなぁ(混同してます)という感じで、悪くない。
一方で、共演陣はムラがあるかなぁ。自然体で作り物めいているという意味では、沢尻エリカ桃井かおりは素晴らしい。特に、『パトレイバー』実写化するなら、後藤さんを女性に変更して、桃井かおりにやってもらいたい(笑)でも、あの世界観にあっても、それでもわざとらしすぎる検事は笑える。


あと、期待していたほどエロくないのが残念。
それを楽しみにしているなら、オススメできません。