Brave

『メリダとおそろしの森』鑑賞



字幕3Dで見たかったので、イクスピアリまで行ってしまったよ。

自由を愛する王女メリダが、精霊に守られた神秘の森の奥で待ち受ける運命と対峙する姿を描くファンタジーアドベンチャー。王家の伝統に嫌気がさしていた王女メリダは、ある日、不思議な鬼火に導かれて森の奥深くに住む魔女に出会う。メリダは魔女に「魔法で自分の運命を変えてほしい」と頼むが、古来より人間が森の魔法を使うことはタブーとされていた。魔女はメリダの願いを聞き入れ呪文を唱えるが、それと引き換えに平和だった王国に恐ろしい呪いがかけられてしまう。

このあらすじからイメージされるものを期待していると、ちょっと違う。確かにアウトラインはそうなんだけど、大戦争かと思ったら小競り合いだった、くらいは違うかな(笑)


これまでの作品が、完全に男の子向きだったのに対して、今回はピクサー初の女の子が主人公。しかも、それは表面的なことだけにとどまらず、テーマや物語からにじみ出る感性も女性的。これは製作が女性だったのが非常に大きいと思う。
「娘」だった経験のある人に向けられた作品という意味では、その狙いは見事に射ていると思う。というわけで、俺はいまいちピンとこなかったんだよね。相方は「わかるわかる」と言ってたけど。


一番気になってるのが、王妃の王冠。あとで関係してくるのかと思ったら、あのまんまなだよなぁ。王妃が義務を置いて、母親として娘に接するというメタファー、ひいては人間性を失ってしまうことに繋がるのかもしれないけど、それならメリダが責任を負うというメタファーとして、王冠を手にするべきでないの? とか理詰めで考えると負けっぽい(笑)
原題はわかりやすく、責任を負う勇気、大人になる勇気、などの意味が込められている。
あくまで、母娘の関係性に絞った物語。
だから、思っていたものよりも、かなりこじんまりした印象が強い。


感性が違ったのは仕方ないにしても、ギャグパートの配分が多いかなぁ。特に三つ子の必要性が感じられない。


物語的にも、3Dアトラクション的にも『ラプンツェル*1の方が好き。


毎度恒例の短篇は2本。
一本は『トイ・ストーリー』3.5ともいる作品。
ホントにアメリカ人はAAネタ好きだな(笑)年に数回は観る。
Tボーンロボが欲しいんですが、手に入りませんか?


もう一つは『月と少年
非常に素晴らしい。今年度アカデミーノミネートもうなずける。
これが見られただけでも元は取れたかな。