第19回東京国際ブックフェア

毎年恒例のブックフェアに行ってきた。


以前は小学館でアメコミ(20%オフ)売ってたり、河出が「ふくろうの本」をタイムセールしたり、があったんだけど、近年は大手はとりあえず出展してるような状況、今年は電子書籍が多かったかなぁ。


まぁ、個人的にはそれとは無関係に、国書刊行会やみすずなどの人文系が20%オフで買えるのが目当て。また、英語圏以外の外国の出版社の絵本なんかを眺めるのも楽しい。


しかし! 今年の最大の目標は、創元社さんで『初期アメリカ新聞コミック傑作選1903-1944』について訊くこと!



ショーケースに原著があったんだけど、ニモ(54cm×41cm)が思ってた以上にデカイ! 新聞マンガの原寸ということは知ってたものの、本の形になってると巨大だなぁ。
そばにいた方に話を聞こうと思ったら、担当の方が現れて、色々訊いてきました(記憶違いがあるかも知れないので、誤記はご容赦を)。


まず値段のことだけど、原著が100ドル超らしいので、翻訳することを考えると、確かに3倍くらいは当然か。それでも納得できない値段だけどな(笑)
おまけつけるなら、値段下げろという声も多いけど、そんなものは全体の値段に比べれば微々たるもの(笑)ちなみに、ニモのフィギュアはちゃちいかと思ってたら、かなり出来よさそう。
廉価版の予定はない模様(あっても言わなそうだけど)。新聞サイズで字が小さいため、廉価版を出したとしても、縮小されたら、ひじょうに読みにくくなってしまう。また、印刷には当然力を入れていて(色データや紙も原著の出版社から買い取っているそうな)、確かに安くあげるために、古い新聞マンガならではの網点とかが潰れるのは嫌だなぁ。
全ては値段につながるんだけど、印刷はシンガポール。手作業のため、国内だと、値段は更に上がってしまう。1000部がギリギリのライン。


原著を見せてもらったんだけど、現在の印刷とは違う色合いとか、ざらついた感じはいいなぁ。実物見ると、やはり違う。あれは、テーブル置いて、見られるようにしたほうが良かったんじゃないかなぁ。


話を聞いた時点では、フェア中の予約はゼロ。書店やネット上では、ちょろちょろあるとか。ちなみに、売れないと担当の方の土地が担保に!(笑)
海外からは売り込みが激しくあるらしく、上手く行けば第二弾も……とのことだけど、どうかなぁ。