Jane Eyre

『ジェーン・エア』鑑賞



ミア・ワシコウスカは好きなんで、自分の映画経験的には珍しく意識的に追ってるんだけど、マイケル・ファスベンダーも結果的に、映画デビュー作*1から追ってるなぁ。ウホッ。


ストーリーは今更言わずもがなの超古典。
過去の映画化(未見です……)ではリヴァース家のエピソードが省かれることが多かったそうだけど、今回は、そこから映画が始まるという構造。ただ、ひと通り映像化しているため、ちょっとタメが足りない。リヴァース家に遺産を分けたり、セント・ジョンの求婚が、たいして世話になってないのにいきなりに見えちゃうし、何よりラストの再会が別れてすぐという印象に。
まぁ、ダイジェストに見えないように作ってるのは上手いと思うけど。ちなみに占い師のエピソードは省略。あれは無理あるよな(笑)
また、原作ではモンスターの如き前妻の描写も、そこにサスペンスを置かいていないため、物語のトーンはジェーンの静かな力強さがみなぎったものになっている。


作中で、何度も言われるように、ジェーンは美人でないんだけど、ミア・ワシコウスカもいわゆる美人顔でないんだよね。眉間に寄せた皺が意思の強さを雄弁に語り、自制された表情が柔らかくなった時が非常にチャーミング。
対するマイケル・ファスベンダーは、なんかイメージ違うなぁ、と思ってたんだけど、実際見ると無骨さが結構いい感じ。エロいけど(笑)
ジェイミー・ベル演じるセント・ジョンは個人的イマイチ。割と普通にいい人なんだよなぁ。原作だと、ずっとクソ真面目で、それが独善的とも思える信仰心からくるものだとわかるんだけど、映画だと上記したように、求婚が唐突。


原作を全く知らないで、映画だけだとちょっと物足りないかも。