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先日、『大友克洋GENGA展』に行ったので、久々に『童夢』が読みたくなった。
というか、あんまり『AKIRA』に思い入れがないんだよね。読んだのは確かだけど、よく覚えてないし。一方で『童夢』はあの団地が強烈に記憶に焼き付いている。
- 作者: 大友克洋
- 出版社/メーカー: 双葉社
- 発売日: 1983/08/18
- メディア: コミック
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まぁ、古本については引きが強いんで、すぐ見つけてられたけど(笑)
改めて読んで、やはり面白いなぁ。
昔から実写映画で見てみたいと思ってたし、ハリウッドレベルなら忠実な実写化も可能だと思うけど、これって、当時の日本で噴出してきた数々の社会問題が縮図として、しかもそれが日本的な景色である巨大団地に詰め込まれている所に意味があるんだよね。
しかも、その無機質な団地を、新たな日本の原風景として説得してしまう、圧倒的な画力。
だから、海外で映画化されたら迫力あるバトルはできるかもしれないけど、この生々しさは再現できないだろうなぁ。
単純な善悪のエスパー戦争になっちゃいそうだし。
また、「痴呆症」の知識も浅いからこそ、この物語が成立しているから、チョーさんの描き方も現代だと難しいだろうなぁ。
まぁ、別にそんな事考えなくても、絵は記憶どおりに圧倒される。本の半分が団地の破壊に費やされてるのね。
GENGA展でも少し展示されていたけど、まさしく「どうするんだろう、このひと……」*1な書き込み(笑)
原画サイズの単行本出ないかなぁ。