THE IRON LADY

『マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙』鑑賞


NHKの2時間ドキュメンタリーの再現ドラマ以上でも以下でもないかなぁ。
初出馬から首相の座を追われるまでを、回想でまんべんなく見せるため、映画的なメリハリはなく、普通に概略を見ている気分。
映画としては、『英国王のスピーチ*1のほうが物語になってたなぁ。
認知症になっており、亡くなった夫と対話という展開もあまり効果が出てないような。もっと朦朧とさせちゃって、現実との境目を無くしちゃうとか、デニスだけが知ってる秘密を語っちゃうとか。
裸足が向こう側を意味するのは、日本人にはちょっとピンと来ないよね。


でも、メリル・ストリープはそっくりだけどね。
顔は彼女なんだけど、仕草とかは、おぼろげながらに記憶にあるサッチャーどおり。
前半で出てくる話し方のトレーニングも、英語を解さない素人が聴いても変わるのわかるし。


正直、あまり面白くないし、むしろWikipwdiaの記述の方が面白いくらいなんだけど、冷戦、IRAフォークランド紛争を『パイナップルARMY』と『MASTERキートン』で学び、ベルリンの壁が崩れたのをTVで見た世代は、この作品を見る義務があるような(笑)
レーガンも、サッチャーも、あの当時の世界史の主人公たちがぼけちゃってるのも、寂しさを感じるなぁ。


それはさておき。
上映前に大声で喋ってるババア二人組が何席か空けて横にいて、嫌な予感がしてたんだけど、上映中に振動音が聞こえ携帯を開く行為を二回繰り返し、イライラしているところに、もう一人が着信音! 普段は見て見ぬふりをするんだけど、さすがにキレて、立ち上がって注意しちゃったよ。もう一度やられたら、コップぶつけるつもりだった。
間違ってないよね!?