The Dead and the Damned

三度、「未体験ゾーンの映画たち 2012」に足を運ぶ。
前回の『タッカーとデイル 史上最悪にツイてないヤツら』は大当たりだったんだけど、未体験ゾーンという意味では『ラバー』の方がぶっちぎりで未体験(笑)。
はたして、『カウボーイ&ゾンビ』はどうか?

西部劇とゾンビを組み合わせた異色のSFウェスタン・アクション。ゴールドラッシュに沸くアメリカ西部のとある町に、ある日、謎の隕石が飛来。その影響で町の住人たちが次々とゾンビと化し、人間を襲い始める。腕利きの賞金稼ぎと先住民族の戦士、酒場で働く美人給仕の3人は、ゴーストタウンと化した町でゾンビたちとの壮絶なサバイバルを繰り広げる。

まず、このあらすじの段階で、間違い探しレベル(笑)


始まって10秒くらいで、素人目にも「下手くそな映画だ!」とわかる銃撃戦。
続いて、裏山に建てたプレハブのような町。
ゴールドラッシュに湧いてる気配も、飼葉桶やタンブルウィードもなし。
無駄に長い余計なシーン。
かったるい演出。
やたらと弾切れする腕利きの賞金稼ぎ。
ひょろ長いインディアン戦士。
おっぱい。


と見所満載ですよ。
プラネット・テラー*1よりも遥かにグラインドハウス臭が漂う。80年代の映画かと、確認してしまった。
でも、一番の注目すべき点は、湿度がえらく高い画面。
埃っぽさが皆無で、森とか川とか原っぱしか映らないんで、西部らしさが全くないんだよね。トム・ソーヤーがいたずらしてそう(笑)


しかし、『ラバー』が小賢しいのに対して、こちらはなんというか素人臭い。
調べてみると、監督・原作・脚本・編集は、iDiCというロックバンドのリードボーカル、レネ・ペレス。
そっか〜……と微笑ましい気分に(笑)
『TIME』レベルに突っ込みどころ満載だけど、こちらの方が優しい気持ちになれます。


4月にDVDが出るので、気になった方はそちらをどうぞ。
メイキングは楽しそうだから見たいんだよな〜。