猟奇博物館へようこそ

猟奇博物館へようこそ ─ 西洋近代知の暗部をめぐる旅

猟奇博物館へようこそ ─ 西洋近代知の暗部をめぐる旅

解剖学ヴィーナス、デカルトの頭蓋骨、腐敗屍体像にカタコンベ、奇形標本……あやしくも美しい、いかがわしくも魅惑的な、あっと驚く異形のコレクション案内。

澁澤先生や荒俣先生の著書を愛読しているものとしては、馴染み深いネタばかり。また、作者の専門がフランス文学なので、自然とフランスの施設が多い。
しかし、前章のラストを引き継ぐように次の章が語られるため、当時の風潮や思考を関連付けて追うことができ、猟奇の連想は楽しい。


ゲテモノ趣味とエロティシズムの合間を覗き見る、この人体のオブジェ化っていうのはヨーロッパならではだよね。日本にも即身仏や見世物はあるけど、何か違うもんなぁ。


色々と紹介されているけど、行ったことがあるのはセドレツだけだなぁ。
これを見ながら、旅行計画(笑)
スピッツネル博士の大解剖学博物館、スペコラ博物館、奇跡のメダルのノートルダム・チャペル、シチリアカタコンベ、パリのカタコンブ、サンセヴェロ礼拝堂、フラゴナール博物館……