2011年12月号

ミステリマガジン 2011年 12月号 [雑誌]

ミステリマガジン 2011年 12月号 [雑誌]

今月の特集は、「ユーモア・ミステリ遊歩」
カミとウッドハウスが掲載されているので購入。


翻訳は5本。
・「夢で逢いましょう」……クレイグ・ライス
マローンが酒場で出会った男は、毎晩妻を殺す夢を見るという。
それで、弁護士のマローンを雇いたいというのだが……
正直、何がユーモア・ミステリなのか、全くピンと来ず。
ミステリ脳じゃないから?


・「運命」……P・G・ウッドハウス
伯爵令嬢との結婚も秒読みになったフレディ。
幸せ気分で騎士道精神を発揮し、困ってる女性のカバンを運んであげたが……
ジーヴズ以外の初ウッドハウス
このドタバタ感もまたいいなぁ。


・「カミの三つのコント、再び」……カミ
「生まれ変わり」「ホラホラ男爵のエッチな冒険」「皇太后の香水師」三篇。
「ホラホラ男爵のエッチな冒険」のラストがかなりブラック。笑えん……


・「誰からも愛された人」……A・A・ミルン
アントニアは、村に一人で越してきた老人と仲良くなる。
どうやら彼は引退した警視らしく、村人の尊敬を勝ち得ていくが……
今月はこれが一番良かった。
特集外の2作がいいと、何か損した気分。


・「クリスマスの教え」……トマス・H・クック
文学好きの書店員。
読み捨てのペーパーバックばかり買う男が気になり、なんでそんなものばかり読むのか聞くと……
これもアタリ。
初クック。『ローラ・フェイとの最後の会話』*1も読んでみようかなぁ。