銀河英雄伝説=第1章 銀河帝国編

(一部で)話題だった、舞台版銀英伝のDVD!


舞台やミュージカルのたぐいはまるで知らないので、トンチンカンなことを宣ったり、真面目なファンの方の気分を害する可能性があるので、「このド素人が!」とご容赦ください。


英伝の実写化というと、ウンナンのコントを思い出すけど、それは別にして、どうコンバートしてるのか、誰しも気になる所。
まず、物語はジークが死ぬところまで。視点は帝国のみに固定。まぁ、この分量で、さらに同盟側まで出たら、いくら尺があっても足りなわな。
さて、最も懸案なのが艦隊戦。う〜ん、これがなんというか、群舞? みたいな? みんな期待していた、頭か股間に戦艦のハリボテ装着はならず(笑) 舞台好きの人から見て、こういう演出が当然なのか変わってるのか分からないけど、観劇未経験者としては、正直失笑。なんか、白兵戦にしか見えない。さらに、陣形とか戦術もを全て台詞で説明するから、銀英伝初体験者は何やってるかわかるの?
舞台は何箇所かが大きく持ち上がり、そこで同時刻の別の場所(主に艦橋とか)を表現する演出は結構良かったな。あれを多用して、もっと上手い艦隊戦は見たいかも。


ここまでは舞台の形の感想。さて、内容へのツッコミは。
以下、完全に銀英伝オタ以外スルーの方向で。


ラインハルトが頭悪そうなのが、全ての元凶だよなぁ。
それに比例して、ビッテンフェルトの知能指数も大きく低下(笑)さらに、そんなビッテンフェルトを他の提督がイタイ奴扱いしている様子がもう許せませんよ。
キルヒアイスがラインハルトより背が低いのもどうなの? というか、ラインハルトのガタイが結構いいんだよね。双璧の背が同じくらいとか、主に体格方面で文句が色々(笑)
オーベルシュタインもなぁ……アニメを20年以上見ている者にとっては、キャストはどうしようもないけど。


物語の端折り方及び脚色にもいろいろ。
まず、アスターテ会戦の陣営に、ミッターマイヤー、ロイエンタール、ビッテンフェルトがいたら、余裕で勝ってない?
ラインハルトとキルヒアイスの間に溝ができるきっかけが、アンネローゼとキルヒアイスの仲を疑うのってどうなのよ? まぁ、あの一講演だけで限定するなら、わかりやすいかもしれないけど。
オフレッサーの消し方は原作通りの方が、オーベルシュタインの辛辣さが出てよかったと思うんだけどなぁ。尺も変わらないし。
また、ヴェスターラントへの核攻撃を苦渋の選択とはいえ、ラインハルトが認めちゃう展開はアウトだと思うなぁ。
あと、皇帝が自身の君主論と言うか歴史観を語るのも違和感。


まぁ、文句アリアリだけど、原作(アニメ)好きなら、いろんな意味で楽しめるので、呑みながらみんなで観ることをオススメ。


来年は同盟編かぁ。
査問会を延々とやるなら観たいな(笑)