Green Lantern

『グリーン・ランタン』鑑賞


旅行中は持つかと思ってたんだけど、そろそろ終わっちゃいそう……


結論から言うと、テンポというか、バランスというか、説明不足と余計なシーンが混ざった、冗長に感じてしまう映画だったなぁ。


そもそも、緑の光で何でも創れるという絵面が漫画っぽい上に、ライアン・レイノルズがちょっと抜けた顔なんで、もっとコメディ寄りの作品にしちゃっても良かったんじゃないかなぁ。
中盤の、でっかいミニ四駆(笑)創ったり、マスクしてもバレバレだったり自慢気に変身するシーンは面白いんだよね。
ハルの親友がいい味出してんだけど、途中から全く出てこなくなっちゃうのが残念。彼と、ランタンエネルギーのアホな使い方を探って欲しかったなぁ。


また、ハルがなんで成長したのかよくわからない。
彼が無責任男を卒業するきっかけがちゃんと描かれてないんだよね。彼がリングに選ばれた理由とパララックスに勝てた理由は(たぶん)同一で、それが恐怖を知る唯一にランタンだから、ということにつながるんだと思うけど、そこの描写が薄いから設定の必然性も薄くなっちゃう。


説明不足は細かいところでも多く、ハルを襲う暴漢の正体や、ヘクターがハルとキャロルと旧知ということも語られないし。パララックスは、地球に来ないで、直にオァに行っちゃえばよかったんじゃないの?


ラストのイエローリングは、続編の予告ということも原作ファンへのサービスということもわかるんだけど、この映画単品で見るとものすごく唐突。本編では力に魅入られる描写はないし、少なくとも今の時点では、彼は厳しいけどいい奴、という表現のままでよかったんじゃないかなぁ。せめて、誰かの指がイエローリングをはめるシーンで留めておくとか。


悪い意味で突っ込みどころが多くて、ちょっと残念な作品。


あと、御大やスターク社製のアイテムを出せるってのは、MARVEL映画の強みだなぁ、とつくづく感じてしまった(笑)