2011年10月号

S-Fマガジン 2011年 10月号 [雑誌]

S-Fマガジン 2011年 10月号 [雑誌]

今月の特集は、「SFスタンダード100ガイド・PART IIとミリタリーSF」


「SFスタンダード100ガイド・PART II」ということで、今月は後半50本のガイド。

たったひとつの冴えたやりかた』……ジェイムズ・ティプトリー・ジュニア
『ブルー・シャンペン』……ジョン・ヴァーリイ
『リプレイ』……ケン・グリムウッド
『火星夜想曲』……イアン・マクドナルド
『《ハイペリオン》4部作』……ダン・シモンズ
ジュラシック・パーク』……マイクル・クライトン
ディファレンス・エンジン』……ウィリアム・ギプスン&プルース・スターリン
『宇宙消失』……グレッグ・イーガン
『レッド・マーズ』……キム・スタンリー・ロビンスン
『遠き神々の炎』……ヴァーナー・ヴィンジ
『《紅の勇者オナー・ハリントン》』……デイヴイッド・ウェーバー
『さよならダイノサウルス』……ロバート・J・ソウヤー
『タイム・シップ』……ステイーヴン・バクスター
万物理論』……グレッグ・イーガン
『奇術師』……クリストファー・プリースト
『ダイヤモンド・エイジ』……ニール・ステイーヴンスン
『《氷と炎の歌ジョージ・R・R・マーティン
ディアスポラ』……グレッグ・イーガン
『キリンヤガ』……マイク・レズニック
犬は勘定に入れません−あるいは、消えたヴィクトリア朝花瓶の謎』……コニー・ウィリス
フラッシュフォワード』……ロバート・J・ソウヤー
アメリカン・ゴッズ』……ニール・ゲイマン
『ペルティード・ストリート・ステーション』……チャイナ・ミエヴィル
『啓示空間』……アレステア・レナルズ
あなたの人生の物語』……テッド・チャン
『くらやみの速さはどれくらい』……エリザベス・ムーン
イリアム/オリュンボス』……ダン・シモンズ
『深海のYrr』……フランク・シェッツイング
『老人と宇宙(そら)』……ジョン・スコルジー
『アッチェレランド』……チャールズ・ストロス
『時間封鎖』……ロバート・チャールズ・ウィルスン
『《彷徨える艦隊》』……ジャック・キャンベル
『異星人の郷』……マイクル・フリン
『《ファージング》3部作』……ジョー・ウォルトン
『リトル・ブラザー』……コリイ・ドクトロウ
『時の地図』……フェリクス・J・パルマ
『ねじまき少女』……パオロ・バチガルビ
『祈りの海』……グレッグ・イーガン
『しあわせの理由』……グレッグ・イーガン
『不思議のひと触れ』……シオドア・スタージョン
『ふたリジャネット』……テリー・ピッスン
『フェッセンデンの宇宙』……エドモンド・ハミルトン
『最後のウィネベーゴ』……コニー・ウィリス
『デス博士の島その他の物語』……ジーン・ウルフ
『限りなき夏』……クリストファー・プリースト
『ベガーズ・イン・スペイン』……ナンシー・クレス
『《ザ・ベスト・オブ・アーサー・C・クラーク》』……中村融
『アジャストメント』……フィリップ・K・ディック
『20世紀SF』……中村融山岸真
『《SFマガジン創刊50周年記念アンソロジー》』……中村融大森望山岸真

後半は30作超を既読。
全体の60%以上読んでるとは、自分としては上出来(笑)特に、21世紀に入ってからの作品は『イリアム/オリュンボス』と『深海のYrr』以外すべて読んでました。短篇集・アンソロジーもほとんど既読。
こうして見ると、イーガン凄いね。21世紀の前半を背負っていくSF作家。
あと、奇想コレクションはやはり素晴らしかったなぁ(もう過去形)
《紅の勇者オナー・ハリントン》の表紙は、原著に合わせていたのね。
『老人と宇宙』は原著と違いすぎ(笑)。題名どおりだけど。

翻訳は1本。
・「亀裂」 ……ジョン・G・ヘムリイ
 《彷徨える艦隊》のジャック・キャンベルの変名。
 調査団が突然異星人に襲われたという報を受けて急行した宇宙軍。
 しかし、圧倒的多数による奇襲で壊滅状態。
 何とか生き残った小隊は、調査団の居留地にたどり着く。
 異星人は好戦的ではないと聞いていたのだが……
 《彷徨える艦隊》とは違って、こちらは陸戦部隊。
 異星文化人類学ものにもなっていて、際立った特徴はないものの、普通に面白く読めた。


大森望の新SF観光局」は、小松左京とその時代。
ここに書かれているエピソードがまとめて読めるような1冊はないの?
圧倒的なエネルギーのほとばしりが、この短いコーナーからでも感じられる。


堺三保アメリカン・ゴシップ」は、コミコンの出展をやめた映画会社。
そりゃそうだ(笑)


「デッド・フューチャーReMix」は、お休み。連載終わってないよね?


「SF挿絵画家の系譜」は、松本零士ほか漫画家
『大宇宙の魔女』の表紙はいいよね。


「サイバーカルチャートレンド」は、スーパーコンピュータ


「サはサイエンスのサ」は、物語の伝統的楽しみ方
演者のスキャンダル、ゴシップを気にして観たことはないなぁ。


「センス・オブ・リアリティ」は、
金子隆一は、『星を継ぐもの』漫画化の話。
最大の負の遺産って、どういうこと? 実は未読。
香山リカは、「心の問題」と経済問題


「乱視読者の小説千一夜」はデイヴィッド・マークスンの小説。


「現代SF作家論シリーズ」
第9回は、波戸岡景太によるトマス・ピンチョン論。


「MAGAZINE REVIEW」は〈F&SF〉誌
"Canterbury Hollow"クリス・ローソン
"A Pocketful of Face"ポール・ディ・フィリポ
が面白そうだった。


執筆者紹介でコメントしてる人もいるけど、サンディエゴコンは本気で考えるかなぁ。


来月の特集は、「日本SF第一世代回顧」