2011年9月号

S-Fマガジン 2011年 09月号 [雑誌]

S-Fマガジン 2011年 09月号 [雑誌]

今月の特集は、「SFスタンダード100ガイド・PART Iとサミュエル・R・ディレイニー再入門」


「SFスタンダード100ガイド・PART I」ということで、今月は50本のガイド。

『われはロボット』アイザック・アシモフ
火星年代記レイ・ブラッドベリ
『宇宙船ビーグル号』A・E・ヴァン・ヴォクト
『《銀河帝国興亡史》3部作』アイザック・アシモフ
華氏451度』レイ・ブラッドベリ
『幼年期の終リ』アーサー・C・クラーク
『人間以上』シオドア・スタージョン
『虎よ、虎よ!』アレフレッド・ベスター
『都市と星』アーサー・C・クラーク
夏への扉ロバート・A・ハインライン
渚にて――人類最後の日』ネヴィル・シュート
『宇宙の戦士』ロバート・A・ハインライン
タイタンの妖女カート・ヴォネガット・ジュニア
ソラリスの陽のもとに』スタニスワフ・レム
『地球の長い午後』ブライアン・W・オールディス
デューン砂の惑星フランク・ハーバート
『結晶世界』J・G・バラード
アルジャーノンに花束をダニエル・キイス
『光の王』ロジャー・ゼラズニイ
2001年宇宙の旅アーサー・C・クラーク
『ノヴァ』サミュエル・R・ディレイニー
アンドロイドは電気羊の夢を見るか?フィリップ・K・ディック
『ユービック』フィリップ・K・ディック
世界の中心で愛を叫んだけものハーラン・エリスン
『闇の左手』アーシュラ・K・ル・グィン
『夜の翼』ロバート・シルヴァーバーグ
スローターハウス5カート・ヴォネガット・ジュニア
『九百人のお祖母さん』R・A・ラファテイ
『リングワールド』ラリイ・ニーヴン
『完全な真空』スタニスワフ・レム
『《エルリック・サーガ》』マイクル・ムアコック
『ストーカー』ストルガツキー兄弟
『クラッシュ』J・G・バラード
『時間衝突』バリントン・J・ベイリー
『終りなき戦い』ジョー・ホールドマン
『ハローサマー、グッドバイ』マイクル・コーニイ
ノーストリリアコードウェイナー・スミス
『愛はさだめ、さだめは死』ジェイムズ・ティプトリー・ジュニア
『星を継ぐもの』ジェイムズ・P・ホーガン
『歌の翼に』トマス・M・ディッシュ
『楽園の泉』アーサー・C・クラーク
『竜の卵』ロバート・L・フォワード
『《新しい太陽の書》』ジーン・ウルフ
『スタータイド・ライジング』デイヴイッド・プリン
ニューロマンサー』ウイリアム・ギプスン
『ブラッド・ミュージック』グレッグ・ベア
『エンダーのゲーム』オースン・スコット・カード
『スキズマトリックスブルース・スターリング
戦士志願ロイス・マクマスター・ビジョルド
『タフの方舟』ジョージ・R・R・マーティン

相変わらず読んでないなぁ、と思いきや、30冊くらい既読。俺にしては多い(笑)
『ユービック』も表紙変わってたのか! 3冊だけだと思ってた。


もうひとつの特集「サミュエル・R・ディレイニー再入門」は、主に『ダールグレン』の解説。
まだ未読の方は、このガイドを片手に、というのも悪くないと思う。
これを読むとなるほど、と首肯するも、再読する元気が無い。


翻訳は、2本。
・「アルファ・ラルファ大通り」 ……コードウェイナー・スミス
再録。だけど、SFMには初掲載。
人類補完機構シリーズの手触りは、やはり不思議だよね。
状況も設定もほとんど明かされないのもかかわらず、ストーリー自体はなんら引っかかることもなく読み進めてしまう。
固有名詞の響きは強烈に残るのに、その意味は語られないず、しかし、それが気にならない物語というのは他に見ない。
遠未来(=神話)でも、人間の性質は変わらない。


・「時は準宝石の螺旋のように」 ……サミュエル・R・ディレイニー
再録。
以前読んだときは、よくわからなかったのに、あれ? 今回は「読める……読めるぞ!」って感じ(笑)
いや、そこまでちゃんと読み込めてるわけではないんだけど、『ダールグレン』の抄訳版のような感じに読めた。


大森望の新SF観光局」は、海外SFオーディオマガジン。


堺三保アメリカン・ゴシップ」は、DCコミック電子化


「デッド・フューチャーReMix」は、お休み。連載終わってないよね?


「SF挿絵画家の系譜」は、佐竹美保


「サイバーカルチャートレンド」は、地上デジタルテレビ


「サはサイエンスのサ」は、ほうしゃのう5。
冷静にいたいとは思っても、そのパラダイムの中にいることは否定出来ないよなぁ。
今現在の情勢は、パンドラの箱を開けた直後。希望は入ってないと思うけど。


「センス・オブ・リアリティ」は、
金子隆一は、マックスウェルの悪魔、続き。。
香山リカは、自殺率増加


「乱視読者の小説千一夜」は数学小説


「現代SF作家論シリーズ」
第8回は、岡和田晃によるジーン・ウルフ論。


「MAGAZINE REVIEW」は〈アシモフ〉誌
"Clean"ジョン・ケッセル
"Movement"ナンシー・フォルダ
"The Flow and Dream"ジャック・スキングステッド
が面白そうだった。


来月の特集は、「SFスタンダード100ガイド・PART IIとミリタリーSF特集」