TRUE GRIT
- 作者: チャールズ・ポーティス,漆原敦子
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2011/02/05
- メディア: ペーパーバック
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父を殺した卑劣漢にこの手で報いを受けさせてやる! 復讐を固く誓った14歳の少女マッティは、飲んだくれの保安官と誇り高きテキサス・レンジャーと共に荒野へと旅立つ。苦難に満ちたその道行きで試される本当の勇気と根性とは――。古き良きアメリカの魂を素朴なユーモアと熱い感動の調べにのせて謳い上げ、西部小説のジャンルを超えて読み継がれる不朽の名作が最新訳で登場。
映画の補完として着手したんだけど、結果的に映画と相互に補完しあっているという印象に。ちなみにジョン・ウェイン版*2は未見です。
ラストでマッティがサーカスの老人に「座ったままでけっこうよ、このクズ!」と言うシーンが映画ではわからないけど、原作ではその理由が書かれている。一方、星空をバックにコグバーンがマッティを医者まで連れて行くシーンは原作ではそれほど印象的でなく、また、映画版で汽車の終点に、冒頭と対照的に街が広がっているシーンなど、原作と映画、それらすべてがファンタジー(西部時代)の終わりを示してるんだよね。ラストはもう20世紀だし。それと同時に、マッティも喪失を経験して大人の女性になったことも描かれている。
原作読むと、ひじょうに映画的に再構成されていることがわかる。最後の決闘も上手いし、特にラブーフは映画の方がいいなぁ。
ちなみに、熊の毛皮かぶったおっさんはコーエンオリジナル(笑)
相互に理解が深まるので、映画と合わせてオススメ。