THE KIDS ARE ALL RIGHT

『キッズ・オールライト』鑑賞
今年のアカデミー作品賞ノミネート作品は粒ぞろいなので、可能な限り観に行くことに。


レズビアンカップルと子供たち、その精子提供者という奇抜な設定だけど、内容はちょっとコミカルな普通のファミリードラマ。


初めて遺伝上の子供と対面したポールは、ひじょうにいいお父さんの顔を見せるんだけど、サスペンス脳としてはラストまで、裏があるんじゃないかと気が抜けなかったんだけど、そんなことはありませんでした(笑)
それというのも、ニックとジュールスのレズビアン家族に比べて、彼は表面的な描写しかなく、本当は何を考えているのかわからない(ように見える)んだよね。
展開で、唯一の悪者役っぽくなってしまうニックに、観客はついていけないんだけど、結局は、彼女が最初から行っているポールの印象が正しいことがわかる。
彼は侵入者にすぎず、それが自覚出来ていない。しかも、人がいいように見えてレズビアンという生き方も否定しているんだよね。だからこそ、彼はこの物語の不純物で、内面の描写も薄い。
ところで、レズビアンはBL脳なの?(笑)


ジョニ役の子は見覚えあるなぁ、と思ったらアリス*1の子か。記憶から消去されてました。
ジュリアン・ムーアはいい具合におばさんになったなぁ。パンフの出演作品に『フォーガットン*2の載ってないんだけど黒歴史