The Night Thing Changed

「夜に変わるもの」ディナ・キャメロン〈『ミステリマガジン』2010年2月号掲載〉
アガサ賞・マカヴィティ賞受賞作

狼男と吸血鬼の兄妹。彼らは人間に紛れて暮らしていたが、世界のために真の悪を葬ることを使命としていた。ある日、未だかつてないほど邪悪な臭いを感じたが、その正体は……

狼男と吸血鬼は牙族という、この世の悪に対抗するための存在、という設定がちょっと珍しい。
主人公兄妹が、近親相姦的な雰囲気を漂わせていて、その点はユーロマンガ*1に掲載されている『ラパス』に似てるかも。
ただ、設定がこってりしている割には、書き込みが足りない。シリーズ化されてるのかな? まるで、ダイジェストか、海外ドラマのパイロット版のような印象。


アガサ賞は、アガサ・クリスティ作品のような「伝統的なミステリ」らしいんだけど、そうか? マカヴィティ賞は選考基準がわからず。エンタメ系?


半額セールでたまたま買ったミスマガだったからよかったけど、特集以外でパラノーマル作品が載ってるとは不覚。やはり、毎号目を通さないと駄目だなぁ。最近、近所に売ってないんだけど。

ミステリマガジン 2010年 02月号 [雑誌]

ミステリマガジン 2010年 02月号 [雑誌]