THE LAST ASTRONOMER and Other Stories : A Short Collection

翼の贈りもの (Seishinsha SF Series)

『翼の贈りもの』Ｒ・Ａ・ラファティ〈青心社SFシリーズ〉

　収録作品

• 「だれかがくれた翼の贈りもの」Bequest of Wings
• 「最後の天文学者The Last Astronomer
• 「なつかしきゴールデンゲイト」Golden Gate
• 「雨降る日のハリカルナッソス」Rainy Day in Halicarnasses
• 「片目のマネシツグミ」One-eyed Mocking-bird
• 「ケイシィ・マシン」The Casey Machine
• 「マルタ」Holy Woman
• 「優雅な日々と宮殿」Pleasures and Palaces
• 「ジョン・ソルト」John Salt
• 「深色ガラスの物語――非公式ステンドグラス窓の歴史」In Deepest Glass : An Informal History of Stained Glass Windows
• 「ユニークで斬新な発明の数々」Inventions Bright and New

毎度のことながら、読むのはこれが二冊目（たぶん）
キリスト教が下敷きになっている作品が多い、というのを言い訳にしたくないんだけど、全くハマれず、一つ一つが短いのに、正直読むのが苦痛だった。
そんなかで楽しめたのは、「なつかしきゴールデンゲイト」「雨降る日のハリカルナッソス」「マルタ」あたりかなぁ。
「だれかがくれた翼の贈りもの」はティーンエージャーの妊娠・中絶を表しているようにも見えて、なんだか居心地悪い作品。他の作品もモラルを念頭に読めば、また違ったものが見えるのかも知れないけど、う〜ん……


お叱りを覚悟で言うけど、これ、面白いの？　ラファティの中でもイマイチな部類ならいいけど、これが平均的だとすると、他のは読まなくてもいいなぁ。