Unstoppable

『アンストッパブル』鑑賞
純粋なパニックものを見に行くのは珍しいなぁ。


イマイチ感想ないなぁ、と書くとつまらなそうなんだけど、実際はその逆。
なんというか、普通に面白いだけに、そつなく教科書的。
ラストは助かるのはわかってるんだけど、それでも思わず力んじゃう緊張感の持続はさすが。
市街地に入る前にというタイムリミットは現実的だし、作戦→失敗→危機、というターンが増幅していくのはパニックものの定石だけど、事実に基づいているから突飛には出来ない。しかし、それがちゃんと盛り上がっていく匙加減が巧み。脱線器なんてものがあるのね。また、主人公達だけが追える状況に至る伏線の張り方もしっかりしてんだよなぁ。
地理感がさっぱりでも路線図の描写や、上層部による作戦会議はまさに現場のあずかり知らぬ会議室で進められ、現場が知るのは観客と同時のマスコミを経由して、という視点が定まった作りも親切。
個人的には、マスコミ映像が多用されるから、『ダイハード』*1のソーンバーグみたいなキャラが欲しかったなぁ。マスコミの妨害はヘリがうるさいくらい。
ところで、ネッドを先導するパトカーはあんなにいらなくね? ラスト近くの横転いらないし。あと、コルソンの家庭の描写のもうちょい深みが欲しい。


疑問なのが、事件が起きると当事者の氏名と名前がすぐにニュースに流れちゃうのは、向こうのデフォルト? それとも映画的演出?


アンストッパブル』って言いにくいんで、『暴走列車』的なのでよくない?