ЦИРК ШАРДАМ

シャルダムサーカス

シャルダムサーカス

『シャルダムサーカス』ダニイル・ハルムス〈未知谷〉
ハルムスの、児童向け雑誌に書かれた作品を集めた短篇集。

 収録作品
・「悪戯ヒューズ」
・「コーリカ バンキンはブラジルに行ったのに、ペーチカ エルショーフは全然信じなかった話」
・「十七頭の馬」
・「一番初めに、それから二番目に」
・「インクを買いにいったおばあさん」
・「《一列に並んで!》」
・「お話」
・「勇敢なハリネズミ
・「骨破」
・「×××」
・「ウサギとハリネズミ
・「プーシキン
・「パイプ教授」
・「×××」
・「×××」
・「×××」
・「×××」
・「×××」
・「×××」
・「×××」
・「×××」
・「×××」
・「×××」
・「×××」
・「×××」
・「マーシャはどうやってロバを町まで行かせたか」
・「お利口さんのマーシャとおばあさん」
・「シャルダムサーカス」

児童向けということもあって、『ハルムスの世界』*1や『ズディグル アプルル』*2に比べると、オチは分かりやすい反面、ホントにたわいもない話も多いけど。
ハルムスの作品は無意味な反復が多いんだけど、児童向けだとそれがシュールではなく、子どもの意地悪さ、ムキになった様子の表現として働いて、ひじょうに活き活きする。
相変わらず、無題(?)が多く、記憶に残りにくい。「十七頭の馬」が頓知話っぽくて好き。
『昨日のように遠い日』*3に収録された作品もほとんど(全部?)収録されている。「パイプ教授」(「トルボチュキン教授」)はこんなに長かったっけ? 『昨日のように遠い日』に載ったのは抄訳かな?