惑星のさみだれ

惑星のさみだれ 10 (ヤングキングコミックス)

惑星のさみだれ 10 (ヤングキングコミックス)

とうとう最終巻。
全エピソードが何度読んでも涙腺直撃。
1巻から通してキャラクターの泣き顔がホントに上手い作者だけど、この巻で最も印象的なのが、最終回でさみだれの未来を知ったアニマの表情。ほとんど無表情の彼女が見せる、緊張が抜けた顔がお見事。
個人的には、一つの敵に向かっていく長編漫画としては『うしおととら』ぶりに盛り上がり、それ以上に無駄がない。過不足なく、まさに大団円。
主要キャラが多め(というかそれしかいない)なのに、全員のそれまでの人生が描かれ、なおかつ冒険の後にも人生は続いていくことさえも描ききれているのが本当に素晴らしい。
エピローグ好きとしても、ラストは大満足。
全10巻なんで、未読の方はオススメ!


こちらは、完結記念の小冊子。

64話と最終話の間、太陽を主人公に据えた番外編が描きおろし。
最年少の彼がどう成長し、変化して行ったのかが密度濃く描かれている。
これだけでも十分いいんだけど、本編の最終話にフィードバックされ、余韻を残す。


また最初から読も。