If This is Winnetka,You Must be Judy and Other Stories

ここがウィネトカなら、きみはジュディ 時間SF傑作選 (SFマガジン創刊50周年記念アンソロジー)

ここがウィネトカなら、きみはジュディ 時間SF傑作選 (SFマガジン創刊50周年記念アンソロジー)

『ここがウィネトカなら、きみはジュディ』大森望・編〈ハヤカワSF1776〉
SFマガジン創刊50周年記念アンソロジー第2弾は時間SF傑作選!

 収録作品

『ワイオミング生まれの宇宙飛行士』*1に比べると、ちょっと小粒な印象。それでも、既読も多いものの、やはり時間SFは好きだなぁ。
お気に入りは、
・「商人と錬金術師の門」
 既読。
 以前読んだときは特にいいと思わなかったんだけど、再読すると深く染み入いてくるなぁ。
 その向こう側の幸せ、に気づく点は、「地獄とは神の不在なり」*2と食感が似てるかな。


・「限りなき夏」
 既読。
 もう何度も読んでるけど、永遠のセピア色という感じ。


・「彼らの生涯の最愛の時」
 初訳。
 フィニィ型タイムトラベルものなんだけど、もっとキッチュでより好み。まさにジャンクフード。
 このアンソロジー出ないかなぁ(笑)


・「去りにし日々の光」
 恥ずかしながら初読。
 小品なんだけど、素晴らしいなぁ。
 まさに時間をガラスのように凝集させた短編。
 『去りにし日々、今ひとたびの幻』*3も読もうかなぁ。


・「昨日は月曜日だった」
 既読。
 パラノイア的なんだけど、小人さんのヴィジュアルは楽しいなぁ。


・「12:01PM」
 初訳。
 『タイムアクセル12:01』*4って大昔に見たっけなぁ?
 絶望的な気分になる地獄のような作品。


・「ここがウィネトカなら、きみはジュディ」
 既読。
 この題名のためだけに好きと言ってもいい作品(笑)
 リズミカルで、邦題としてはベストかも。