WOKEN FURIES

ウォークン・フュアリーズ 下―目覚めた怒り

ウォークン・フュアリーズ 下―目覚めた怒り

『ウォークン・フュアリーズ』リチャード・モーガンアスペクト
「タケシ・コヴァッチ」シリーズ三部作完結篇。

生まれ故郷の植民星〈ハーランズ・ワールド〉で、200年ぶりに目覚めたタケシ・コヴァッチ。目覚めさせたのは植民星を支配するハーランー族。彼らは、この星を揺るがす危険な動きを秘密裡に処理するため、元エンヴォイ・コーズ(特命外交部隊)のコヴァッチの力を必要としたのだが、謎の女シルヴィを助けたコヴァッチは、〈ヤクザ〉に追われる身となってしまう……。迫り来る敵に、コヴァッチの無慈悲な怒りが炸裂する!
シルヴィとは、いったい何者なのか? 彼女はなぜ、革命家の記憶に取り憑かれているのか? シルヴィを救うために反乱勢力と合流したコヴァッチは、雇い主、ハーランー族に公然と叛旗を翻す。それぞれの思惑を胸に秘め、熾烈な戦闘へと突き進むコヴァッチたちの行く手には、驚くべき結末が待っていた!「タケシ・コヴァッチ」シリーズ三部作完結篇、遂に最終章へ。

『オルタード・カーボン』*1は、その年のマイベスト。
2作目の『ブロークン・エンジェル』*2はイマイチはまらず。
で、完結篇。
感想ねぇなぁ……


サイバーガジェット、なんて不思議なジャパネスク趣味、本筋に関係な説明過多な一人称、と好物ばかりのはずなのに、全く乗れず、飛ばし読みでもしんどかった。しかも、けっこう厚めの上下巻なんだよねぇ。
もう、普通そんなこと一人称で語らないよ、と小説の根本原理に関わる部分で嫌気がさし始める。年取ったのか、趣味が変わったのか……
でも、説明のかたまりみたいな『ペルディード・ストリート・ステーション』*3はやはり直球だったし、SFM*4に再録された「記憶屋ジョニイ」はやっぱり好きなんだよなぁ。
というわけで、申し訳ないけど感想なし。これなら、ロマンスものの方が楽しかった……