2010年7月号
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2010/06/25
- メディア: 雑誌
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最近では、以前の異色作家とはまた違った、変な世界設定のエログロものをビザーロ・フィクションというそうな。
マッチョ・ポニー読みたいなぁ。
飴村行もそうか?
翻訳は5本。
・「単純機械」……カールトン・メリック三世
ある朝、両目の涙腺に扉が出来ていた。
そこが開くと小さな自分が。
そのうち、頭の中でハンマーの音が響いてきて……
・「大人たちを掘り出して」……D・ハーラン・ウィルスン
子供の世話に飽き飽きした大人たちは土の中に潜ってしまった。
それを掘り出そうとする子供たち。
女の子の気をひこうと、口をぴちゃぴちゃさせている男の子は……
大人が土の中に潜った状況よりも、主人公の男の子の生理的嫌悪感が素晴らしい。
・「探偵ミスター・プラッシュ」……ギャレット・クック
テディ・ベアと体を交換され、私立探偵として生きることになった男。
街の顔役を追うが……
長篇もあるようだけど、これ、短篇だけで終わらせた方が奇妙さが際立つと思うんだけどなぁ。
・「ゲニウス・ロキ」……チェルシー・クィン・ヤーブロ
姪夫婦の新居を訪れたアガサ。
しかし、何か気に入らない。
以前の住人は幽霊を見たらしいのだが……
普通の幽霊もの。
姪の旦那が気に入らない理由に意味が無いのは、本当に意味がなくない?
・「100パーセント・ビーフのパティをダブルで」……ジェイ・レイク
病弱で気弱な主人公。
ある日、ゾンビになってしまうが、仕事にも困らないし、彼女もできた。
しかし、味覚がなくなってしまい……
『ダイナー』*1もそうだったけど、ゴアとハンバーガーの親和性ってなんだろうねぇ。
ゾンビとしてはかなり変化球だけど、ラストは……今月はこれが一番かな。