THE SHARING KNIFE: LEGACY

死者の短剣 遺産 (創元推理文庫)

死者の短剣 遺産 (創元推理文庫)

『死者の短剣 遺産』ロイス・マクマスター・ビジョルド創元推理文庫F587-09〉
『死者の短剣 惑わし』*1の続き。

地の民の娘フォーンと湖の民の警邏隊員ダグ。悪夢のような悪鬼との戦いがきっかけで出会い、出自の違いを超えて固く結ばれたふたり。フォーンの家族からなんとか結婚の了解をとりつけ、晴れて夫婦となったが、行く手には湖の民とダグの家族というさらなる難関が待ち受けていた。排他的で地の民の娘などはなから受けいれようともしないダグの母と兄に、さすがのフォーンも打つ手がない。そんなさなか強力な悪鬼が出現、ダグはフォーンを残し中隊長として退治に向かう。だが、悪鬼のねぐらで想像を絶する事態が一行を襲った。好評シリーズ第二弾。

年の差夫婦ものから嫁姑戦争とオロオロする夫ものになると思いきや、フォーンが義実家と湖の民の生活に慣れる間もなく、新たな悪鬼との戦いに。この義実家が戯画的でなく、リアルに排他的で嫌な気分に。
骨太のファンタジーだし、決してつまらなくはないし、読んでて展開は気になるんだけど、正直ワクワクしないんだよなぁ。派手なシーンの有る無しではなく、小説としてなんか地味。
次に続く能力も現れ、3巻も訳されれば読むけど、マイルズが……