DARK LOVE
ゴーサム・カフェで昼食を―22の異常な愛の物語 (扶桑社ミステリー)
- 作者: マーティン・H.グリーンバーグ,ナンシー・A.コリンズ,エドワード・E.クレイマー,Nancy A. Collins,Martin H. Greenberg,Edward E. Kramer,白石朗,中原尚哉,押田由起,小林理子,浜野アキオ,玉木亨,竹生淑子,井上梨花
- 出版社/メーカー: 扶桑社
- 発売日: 1996/05
- メディア: 文庫
- この商品を含むブログ (3件) を見る
「異常な愛情と欲望」のテーマアンソロジー。
収録作品
- 「ゴーサムカフェで昼食を」……スティーヴン・キング
- 「サイコ」……マイケル・オドナヒュー
- 「パ・ド・ドゥ」……キャシー・コージャ
- 「きらめく刃の輝き」……ベイジル・コッパー
- 「ハンソンのラジオ」……ジョン・ラッツ
- 「冷蔵庫天国」……デイヴィッド・J・ショウ
- 「ロー・バーグ」……ロバート・ワインバーグ
- 「トンネル」……ラムジー・キャンベル
- 「隠しておきたい」……スチュアート・カミンスキー
- 「プリズム」……ウェンディ・ウェップ
- 「湖の乙女」……リチャード・レイモン
- 「ぼくの事情」……ボブ・バードン
- 「ウェーコ」……ジョージ・C・チェスブロ
- 「痛悔者」……ジョン・ペイトン・クック
- 「追いつめられて」……キャスリン・プタセク
- 「バーバラ」……ジョン・シャーリイ
- 「膜翅目」……マイケル・ブルームライン
- 「すべての終わり」……エド・ゴーマン
- 「熱」……ルーシー・テイラー
- 「薄い壁」……ナンシー・A・コリンズ
- 「ロケットのなかの欲望」……カール・エドワード・ワグナー
- 「フィルム」……ダグラス・E・ウィンター
ホットブラッドシリーズ*1の代わりに着手したんだけど、割と普通にサイコものが多くておとなしめか。
そんな中でお気に入りは、
・「サイコ」
大量の銃を装備し、ビルの上から乱射する男。
しかし……
チャールズ・ホイットマンあたりをモデルにしてるんだと思うんだけど、なんとも不謹慎な短篇。
・「冷蔵庫天国」
突然拉致された男。
彼は、冷蔵庫のような箱に閉じ込められ……
嫌な話だなぁ。
・「隠しておきたい」
皆殺しにされた一家。
しかし、息子だけが見つからない。
彼は現場となった家の屋根裏に潜んでいたのだ。
・「湖の乙女」
冴えない高校生。
クラスの人気者から、彼に紹介したい女の子がいると誘われる。
彼女は湖の島にいるから泳いでいかなくてはいけない。
しかし、そこには幽霊がいると聞かされ……
ジョック・ナードものは燃えるなぁ(笑)
・「ぼくの事情」
プライドだけは高いダメな訪問販売員。
ひょんなことから、訪問相手を死なせてしまい……
ゴミみたいな主人公で、これもイイ。
・「痛悔者」
鼻にピアスをつけている青年。
ある日、パンクスな格好の美女に声をかけられる。
彼女と付き合うようになり、様々なピアスやタトゥーが増えていくが……
直球にSMもの。この手のも一つくらいないとね。
・「すべての終わり」
ブサイクだった男は、事故を契機に顔も整形する。
学生時代の片想いの相手に会いに行くが、彼女の家族関係は異常な事になっており、
さらに彼は、その娘に惚れてしまい……
・「薄い壁」
学校に近い安アパートに引越してきた女子大生。
しかし、隣に年取ったゲイのカップルが暮らしていて、
毎日のように大声の怒鳴り合いが聞こえてくる。
リチャード・レイモンとナンシー・A・コリンズはやはり面白い。というか、やはりこういうのが好みか(笑)
この面子の中では、比較的邦訳が多い二人だけど、短編集とかは無理なんだろうなぁ。