UNLEASHING THE STORM

春は嵐の季節 (扶桑社ロマンス)

春は嵐の季節 (扶桑社ロマンス)

『春は嵐の季節』シドニー・クロフト〈扶桑社ロマンス ク24-2〉
〈ACRO〉シリーズ*12巻。

超能力者組織〈ACRO〉の誇る凄腕の諜報部員エンダー。彼の新たな任務は、動物と自在に会話する能力を持つ女性キラの組織へのスカウトだ。さっそくキラと接触を果たしたエンダーだったが、彼女は力の代償として深刻な問題をかかえていた。春先になると発情期の強烈な発作にみまわれ、四時間ごとに男を求めずにはいられなくなるのだ。敵組織から逃れて、キラの面倒をみながら逃避行を続けるエンダー。二人を待ち受ける運命とは? 濃密な官能たぎる、衝撃のパラノーマル・ロマンス第二弾!

HOTものに内容を求めるのも無意味なんだけど、パラロマの中でも際立ってつまらないこのシリーズ。1巻だけでやめるつもりだったものの、設定で笑わされたので着手。


以下、下品にならざるを得ないので注意。


動物と会話できるから、発情期は男とセックスせずにはいられない、て直球すぎてノスタルジーすら覚える(笑)
そんなわけで、最初から最後までやりっぱなし。というか、他のキャラは年中盛ってるからなぁ。
動物と喋れるんだから獣姦を期待したんだけど、残念ながらありませんでした。人間相手だからトラブルになる(という設定)んだから、動物相手に欲求を満たせばいいのに。そういうエロに対する(無理やりな)必然性と想像力は日本のエロ漫画の方が遥かに上だなぁ。発情期だからエロティックでしょ、て、もう、脳味噌使ってないよ。
しかし、一番の笑いどころはここではなく、主人公がコンドームを使いたがらない理由。
ベジタリアンの彼女は、精子からタンパク質を摂取しているのだ〜!
どういうこと? 膣から栄養素が吸収出来るのか? エロ漫画的ヴィジュアルなら普通にオーラルを選ぶよなぁ。そもそも、発情期以外はセックスしないという設定なんだけど、その間のタンパク質はどうしてんの?
他にも笑いどころはあるんだけど、もういいや。
ついでに、エロ以外の部分は輪をかけておざなり。この説得力のなさを中二病と表すのは、中学生に失礼。


限りある時間、わざわざ読まなくてもいいですよ。3巻も俺が読むから(笑)