2010年5月号
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2010/04/24
- メディア: 雑誌
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翻訳は4本
・「ハノーヴァーの修復」……ジェフ・ヴァンダーミア
海から機械の残骸を引き上げ、修理して売っている男。
ある日、人型のものを見つける。
修理を始めるが、それが村と男の運命を……
・「愚者の連鎖」……ジェイ・レイク
天空の巨大な歯車によって、運行している世界。
そこから伸びている鎖を行き来する船の、念願の船長となった女。
しかし、初航海で海賊に狙われ……
・「タングルフット――ぜんまい仕掛けの世紀」……シェリー・プリースト
耄碌した天才科学者と、病院の地下に暮らす少年。
彼は、友達として、自動人形を作るが……
・「砕けたティーカップ――モーリス・ニューベリーの事件簿」……ジョージ・マン
毒殺された貴族。
探偵は、死体のそばで囀る機械仕掛けの梟に注目する。
スチームパンクと聞くと、『ディファレンス・エンジン』*1なんだけど、そのイメージはもう古い、というか狭い。
いつの間にやら、SFのサブジャンルではなく、1ジャンルに成長していたのね。
ただ、個人的には、非ジャンル者がジャンル作品を読んだ時の感想しか持てなかった。例えるなら、「SFって、宇宙が出てくるやつでしょ」とか「それなら別にSFじゃなくてもよくない?」とか。今回掲載された作品がシリーズもののスピンオフばっかりだったということもあるのかもしれないけど、スチームパンクである必要性が見出せず、単に飛行船と自動人形が出てくるだけのようにしか見えなかったなぁ。
世界観とガジェットは好きなんだけど、物語がその設定に乗っかっているだけのような。
全くの異世界ではなく、IFヨーロッパで石畳の方が好みだなぁ。
「SFマガジン・表紙ギャラリー」は85〜88年。
佐藤道明とシド・ミード。
「大森望の新SF観光局」は、鏡明。
「堺三保のアメリカン・ゴシップ」は、ipadと電子本。
「デッド・フューチャーReMix」は、『アバター』
「SF挿絵画家の系譜」は、お休み
「サはサイエンスのサ」は、電子本2
「サイバーカルチャートレンド」は、LED電球
「センス・オブ・リアリティ」は、
金子隆一は、生まれたての地球の色は?
香山リカは、ツイッター
「MAGAZINE REVIEW」は〈F&SF〉誌
"Halloween Town"ルーシャス・シェパード
"Blocked"ジェフ・ライマン
"Hell of a Fix"マシュー・ヒューズ
が面白そうだった。
特に"Hell of a Fix"は読みたいなぁ。
来月は、柴野拓美追悼。