2010年5月号
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2010/03/25
- メディア: 雑誌
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実は、クトゥルーものはほとんど未読。
怪物やら魔道書やらは好きなんだけどね。あと20年代アメリカも。
1冊くらいは今年の宿題かなぁ。
翻訳は4本
・「細部に宿るもの」……チャイナ・ミエヴィル
毎週、近所のミセス・ミラーに食事を運ぶ少年。
彼女は部屋から出ず、扉もほとんど開けない。
その理由は?
今月は、これが飛び抜けてるかな。
クトゥルー用語は使わず、サイコパス的展開、しかし、知識があるものには、それがなんのか見えてくる。
ある種、クトゥルー神話に登場する知の探索者を追体験できる。
最近、ミエヴィルをプッシュしてるなぁ。
短篇集はまだ〜?
・「リッキー・ペレスの最後の誘惑」……ベンジャミン・アダムズ
片足に障害がある少年。
ギャング団の入団テストとして、近所の老婆の家に盗みにはいることになるが……
ベッドのシーツがスターウォーズなのは、黒い男が「私はお前の父だ」という強調?(笑)
・「イグザム修道院の冒険」……F・グウィンプレイン・マッキンタイア
ホームズの元にやってきた奇妙な依頼人。
領地の修道院のことで悩まされており、調べて欲しいという。
そして、ライヘンバッハの滝の真相も明らかに。
これはイマイチ。
・「ショゴス開花」……エリザベス・ベア
謎に包まれたショゴスの生態を調べに来た黒人教授。
誰も死んだショゴスを見たことがないのだ。
一方、ヨーロッパではナチスによるユダヤ人迫害が起きており……
これもアタリ。
『クトゥルフモンスターガイド』的な架空博物学の体裁を取りつつ、教授とショゴスの由来を重ね合わせ、ラストは(おそらく)狂気に飲み込まれる。
エリザベス・ベアは今のところ短篇の方が断然面白いなぁ。
ところで、日本では「クトゥルー」「クトゥルフ」でだいたい統一されてるけど、海外では「Cthulhu」は便宜上、なんて発音してるの? まさか筆談?(笑)
「SFマガジン・表紙ギャラリー」は80〜84年。
加藤直之と鶴田一郎。
「大森望の新SF観光局」は、浅倉先生との思い出。
「堺三保のアメリカン・ゴシップ」は、3D映画の話。
疲れるから、何でもかんでも3Dはやめて欲しいんだよなぁ。
「デッド・フューチャーReMix」は、お休み
「SF挿絵画家の系譜」は、消息にたどり着けない画家4人。
「サはサイエンスのサ」は、電子書籍。
「サイバーカルチャートレンド」は、拡張現実とウェラブル・コンピュータ
「センス・オブ・リアリティ」は、
金子隆一は、虫サイボーグ
香山リカは、貧困を考えている層とは……
「MAGAZINE REVIEW」は〈アシモフ〉誌
"A Large Bucket, and Accidental Godlike Mastery of Spacetime"ベンジャミン・クロウェル
"Wild"キャロル・エムシュウィラー
が面白そうだった。
「[新版]世界SF全集を編む」第3回
『キンドレッド』は読みたいな。
ベンジャミン・ローゼンバウムは短篇集出して欲しいなぁ。
ハヤカワJAが1000番台達成ということで小特集。
和ものは全く興味ないんだけど、こういうリストアップは好きなんで読んでしまう(笑)
来月はスチームパンク・リローデッド。