IDIOCRACY

26世紀青年』鑑賞
その筋で話題になっていた作品。
それにしても酷い邦題……

陸軍の人工冬眠の実験台として選ばれた、最も平均的な軍人ジョーと売春婦のリタ。1年間の計画だったが、責任者がスキャンダルで逮捕されたため、そのまま忘れ去られ、二人が目覚めたのは500年後。インテリは子供を作らず、DQNだけがやたらと子供を生んだ結果、すっかり馬鹿の世界になっていた。ゴミは山となり、裁判も死刑もショーと化し、水の代わりにゲータレードが供給されているため、農作物は育たない。過去に戻るためにタイムマシンを探す一方、知能テストにより、その世界で最高の天才となってしまったジョーは国務長官に任命され、農作物の復活を命じられるが……

馬鹿じゃなくて、もう人類の亜種レベルに思えるほどの知能と理解力が低下した世界。あそこまで馬鹿だったら、ネットワークや物流もろもろのシステムも維持できない気もするけど、自動化されて今も動いていると好意的に解釈(でも、コンピュータも頭悪くなってたな……)。
コメディなんだけど、ディストピアもの・破滅ものとしては、かなり悪夢的だと思う。人類という種が滅亡する気配が全くないだけに、余計に希望がないことが鮮明に。
これ、教育ではなく、馬鹿は馬鹿として生まれるのなら、もう人類は退化の一途だよね? 主人公たちだけじゃどうにもならないだろうしなぁ。
ビジュアルは、コストコが巨大な一つの町と化しているのがツボ。あれをもっと見たかったなぁ。スターバックスはお手軽風俗店になってるけど、なんか引っかけてるの?
大統領はけっこう知恵があるように見えるよなぁ。馬鹿にも幅があるのかな(笑)
どんな馬鹿な画面でも、感動的なBGMを乗せると感動シーンに見えることが実践されているバカ映画でした。