ドゥシャン・カーライの超絶絵本とブラティスラヴァの作家たち

板橋区立美術館で開催していた『ドゥシャン・カーライの超絶絵本とブラティスラヴァの作家たち』


初めての美術館。
静かな雰囲気でロケーションはいい感じ。ちなみに近所の蕎麦屋が美味かった。
地域の美術館で、内容は少ないかと思ったら、かなり充実している。毎年、プロを呼んでのワークショップを開いたりもしているのね。


ドゥシャン・カーライは絵本が見覚えがあったくらいで、詳しくは知らなかったんだけど、一目見たら忘れられない、独特の絵を描く絵本画家。
有機物、無機物を過剰なまでに詰め込み、それ自体が一個の有機物の如く絡み合った作品が多い。ちょっと内臓っぽい(笑)彩色も、虚像と実像が二重写しになっているかのような眩暈を起こさせる色遣い。ちょっとグロテスクなんだけど、じっくり目で追わずにはいられない。
アンデルセンの原画がひじょうに見ごたえあるんだけど、個人的には版画かな。ただでさえ、版画は印刷すると潰れちゃうんで、超細密なモールドをしっかり見られたのは良かった。


オススメ、と言いたいところだけど、関東では今日でおしまい。
巡回展らしく、次は滋賀だったかな? なので、西の方にはオススメ。


返す返すも、チェコで絵本あさりができなかったのは残念。