伊集院光のでぃーぶいでぃー

BS11デジタル伊集院光のしんばんぐみ」のDVD、「夢にときめけ仲間を疑え 草野球芸人対抗連係プレー選手権の巻」を見る。


草野球のできる若手芸人を集め、10球中1回でもダブルプレーを成功させれば、10万円分の食事券がもらえる、というルール。
しかし、そこには2人のスパイが潜んでおり、成功しないように足を引っ張る。
1回ごとに協議し、怪しい1人を4人の補欠と交代させることが出来る。
単なるエラーなのか、それともスパイなのか。
疑心暗鬼になっていくメンバーたち、着々と工作を進めるスパイ。
はたして、ダブルプレーは成功するのか!?


ひじょうに面白いです。
コンゲームというか、騙し合いものの傑作に数えてもいいのでは。


最近、知恵比べゲーム漫画の映像化作品がよくあるけど、あれはやはり漫画というメディアとして構成されているんだよね。
ルールが複雑で、字と絵がある漫画だから追えるけど、実写になっちゃうとそれが難しくなる。また、どうしても主人公が中心になっちゃうから、その他大勢の中に潜む敵と、本当にその他大勢の疑心暗鬼を描写しにくい。そもそも演技自体が漫画的だし。


その点、このDVDは、ほとんど無名の若手ばかりだから、明らかに怪しいのと怪しくないキャラが判然とせず、ルールが単純だから、プレイヤーの思惑と疑念が純粋に楽しめる。
ダブルプレーを成功させるには、二人のスパイを補欠にしてマウンドの外に出してしまうことが必要なんだけど、選手それぞれが容疑者を考えており、下手に異を唱えれば逆に自分がスパイだと思われてしまう恐れが。
一方で、スパイたちもあからさまに妨害すれば、すぐにばれてしまう。
さらに疑心暗鬼を煽る伊集院光


TV放映版を見てから、解説付きの特典を見るとこれまた凄い。
なぜ、その時にそういう行動をとったのか、本人のコメントを聞くとうなずける。不確定要素による、スパイの焦りもわかる。また、『LIAR GAME』の「ガヤを味方につけるのが重要」をまさに地でやっているのですよ。


個人的には、ラジオで声だけ知っていた若手芸人を初めて見たことに感慨深いものが(笑)