2009年度読了翻訳短篇
ついでにミステリマガジンも。
読んだのは、8月号「幻想と怪奇特集」*1と11月号「ドイル生誕150周年」*2。
毎年楽しみな8月号だけど、今年は期待はずれ。
お気に入りは、
・「拝啓ワトスン先生」……スティーヴ・ホッケンスミス
ホームズに憧れ、探偵を目指すカウボーイのアムリングマイヤー兄弟。
ピンカートンはどこの支部も雇ってくれず、訪れたのは閑古鳥が鳴いている探偵社。
そこで、試験として、さる夫人から恋文を盗む仕事をやることに。
HPBで2巻まで出ている「荒野のホームズ」シリーズの短篇。
面白いという話は聞いてたけど、この設定は好みだなぁ。
・「ベルグレーヴィアの騒乱」……キム・ニューマン
悪の天才モリアーティ教授と、右腕のモラン大佐。
その二人の元に、アイリーン・アドラーから依頼が来る。
ルリタニアの王子と撮った写真を大使館から盗み出して欲しいというのだ。
ただ盗むのではつまらないモリアーティ教授は、更なる仕掛けを立案するが……
やはり、ニューマンはオタク臭くて楽しい(笑)ゼンダ城が出てくるし。
設定が異なっていて、まるで、並行世界にいる悪のホームズという感じ。
このシリーズは他にも読んでみたい。
ニューマン短篇集出ないかなぁ。