Anvil! The Story of Anvil

今話題の音楽ドキュメンタリーですよ。
アンヴィル!夢を諦めきれない男たち』を鑑賞。


メタル自体全く興味ないんで、アンヴィルも初耳なんだけど、落ちぶれ(老いぼれ)ヒーローもの好きとしては、ちょっと素通りできない内容だったので行ってきました。


本当に凄かったのか、それとも当時のコアなメタル者が褒め称えてただけなのかわからないけど、30年以上ロック一筋、現在(50歳)もロックスターを目指している姿は、紛れもなく本物。
キャラが立ってて、躁気味でおセンチなリップスと彼と兄弟同然で落ち着いたロブがいいんだよ。


ケータリングなどの仕事の傍ら、今も音楽活動をしているアンヴィル。現在もメタルが息づくヨーロッパに5週間のツアーに出発。マイケル・シェンカーなどに話しかけてもまるで覚えてもらっておらず、電車に乗り遅れ、空港で寝て、一握りの観客の前で演奏し、チェコではギャラ代わりにグラーシュ(美味しいけどね)。金を工面して新譜を作るが、時流に乗ってないと、どこのレコード会社も買ってくれない。そんな中、今も彼らを愛している国からロックフェスのオファーが……


もう、かわいそすぎて笑っちゃう。でも、ラストはグッと来ますよ。
成功しなかったら諦める、と言いつつ50歳。彼らは死ぬまで音楽を続けるのは一目瞭然。人生、アイデンティティと一体化した、夢中になれるものがあるというのは滑稽でありつつ、どこか羨ましい。


まぁ、メタルはやはり興味ないままですが。