THEY CAME FROM SW19

彼らはSW19からやってきた (リヴァーサイド・プレス)

彼らはSW19からやってきた (リヴァーサイド・プレス)

『彼らはSW19からやってきた』ナイジェル・ウイリアムズ〈早川書房
続けて青春(?)小説に着手。

突然、死んでしまったサイモンの父。母はインチキ宗教の信者たちと共に彼の霊と交信を試みる。しかし、実際にサイモンの前に父の幽霊が現れる。そんな中、サイモンの親友でUFO研究者のミスター・マーが突然姿を消す。この二つの現象は、異星人の侵略が係わっていることに気づいたサイモンが取った行動は?

異常な状況で育った少年が遭遇する異常事態。それに対抗するための方法もやはり異常。
しかし、それはけっしておかしなことでなく、それしか知らないサイモンにとっての最善の選択肢であり、いわゆる「普通」の選択肢の方が彼にとっては想像の埒外。その中で彼は様々な断片から成長する。
そして、現実的なことの真相こそが最もおかしく、異常でも正常でも、人生は理不尽で、なるようになる、ということを学んでいく。


ダメな人たちのダメな話は好物なんだけど、どうもイマイチ読み進めるのに時間がかかった。
サイモン自体はダメじゃないんだよね。
世間の人間から見ても頑張りが認められるんだけど、その人のライフスタイル自体はダメなまま、的なのが好み(面倒臭い)