2009年8月号

ミステリマガジン 2009年 08月号 [雑誌]

ミステリマガジン 2009年 08月号 [雑誌]

恒例の「幻想と怪奇特集」
ポー誕生200周年ということで、ポー関係の作品3本。
・「ポーとジョーとぼく」……ドン・ウィンズロウ
 授業で『アッシャー家の崩壊』を読まなかったぼく。
 おばあさん先生に呼び出され、そこから二人の友情が始まる。
 普通にいい話だなぁ。


・「春の月見」……S・J・ローザン
 偽の仏像を掴まされた女館長。
 親友の美術品専門探偵がなんとかしようとするが、事態は更に悪化し……
 普通に探偵ものだなぁ。


・「ネヴァーモア」……トマス・H・クック
 長年疎遠になっていた父の死期が間近に迫っていた。
 彼にポーの詩を読む息子。
 父は教え子を妊娠させ、それが理由で母は別れたと思っていたのだが……
 これが一番読み応えがあったけど、普通に親子ミステリだなぁ。


毎年楽しみにしている号だけど、今までで一番〈幻想と怪奇〉風味が薄い。
むしろ、いつも以上に直球のミスマガのような(笑)