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帝都最後の恋―占いのための手引き書 (東欧の想像力)

帝都最後の恋―占いのための手引き書 (東欧の想像力)

『帝都最後の恋―占いのための手引き書―』ミロラド・パヴィチ〈松籟社 東欧の想像力4〉
あらすじはあるようなないような、なんでサイトから引用。

ナポレオン戦争を背景にした、3つのセルビア人家族の恋の物語、三たび死ぬと予言された男をめぐるゴシック小説、あるいは太古の昔から人間の運命を操ってきたさまざまな極─男と女、生と死、夢と現、光と闇、父と息子、母と娘、肉体と魂、勝利と敗北、破壊と調和─そういったものが交錯する宇宙をさまよう主人公の、自分探しの物語……

とりあえずページ順に読了。
二十年前、『不在の騎士 (河出文庫)』を読んだときの感触と何か似ている……
う〜んう〜ん……
ところどころ、面白い描写はあって、つまらないと切り捨てることはできないんだけど、正直、よくわかりませんでしたわ。
ちゃんとしたストーリーを考えているのか、それとも、占いとしての暗示的なエピソードをメインにしているのか、イマイチ判断がつかない。自分探しの内容と、タロット占いでの自分探しを掛けているんだろうけど。
小説としての構成の可能性で遊んでいるような他の著作のことも考えると、本当にタロットを使って読んだ方が面白いのかも。
あと、耳慣れない名前ばかりで誰が誰だか、なかなか覚えられなかったのも敗因か(笑)
ハザール事典―夢の狩人たちの物語 男性版』もいずれ読もう。