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甦る古代人―デンマークの湿地埋葬 (刀水歴史全書)

甦る古代人―デンマークの湿地埋葬 (刀水歴史全書)

『甦る古代人―デンマークの湿地埋葬』P・V・グロブ〈刀水書房〉
乾き物好きとして、特にお気に入りなのが、南米の干し首、中国の馬王堆、そして北欧の湿地遺体(乾いてないけど)
本書は、その湿地遺体を中心にした、古代デンマーク文化概説書。
湿地遺体とは、沼の成分により、そこに沈められた遺体がなめし革のようになり、表情や指紋までわかるほどの状態で保存されているもの。
すでに数百体が見つかり、測定から2000年以上前の遺体も多い。
沈められた理由は生け贄説や、過剰な暴行の跡があることから刑罰説など。まぁ、書かれたのが既に50年近く前の本なんでしょうがないんだけど、現代の研究では刑罰説は退けられている模様。
とにかく、百聞一見にしかずで、興味のある方は是非見て欲しい。その状態には驚かされるはず。
ヨーロッパに沼の妖怪が多いのは、この辺も理由なのかな、と思ったり。


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